マーケティング会議にはポジショニングマップが便利!

マーケティング会議にはポジショニングマップが便利!

商品開発会議や新規事業の検討会議では、アイディア出しが大切です。しかし、ただの思いつきでアイディアを出し、それに対して無秩序に意見を言い合うだけでは、いつまで経っても結論を出すことができません。分析的に戦略を練るためには、まず、市場の状況を見極め、ビジネスチャンスがどこにあるのかを把握することが大切です。そこで、ポジショニングマップを利用した市場分析方法についてご紹介します。

目次

ポジショニングマップとは?

食品や飲料のパッケージの裏には、「この商品がどんな味わいなのか」を示した図が書かれていることがあります。
例えば、コーヒーであれば、味を「酸味系か苦み系か」と、「ライトかストロングか(軽いかコクがあるか)」の2つの要素に分けて分類表示されています。このように、縦軸と横軸に項目を置いて商品を分類した図を「ポジショニングマップ」と呼びます。
ポジショニングマップは、市場分析にも利用される手法です。縦軸と横軸を定めて競合商品を分析・分類していくことで、市場開拓の指針にすることができるのです。

ポジショニングマップの軸

ポジショニングマップを市場調査に役立てるためには、縦軸と横軸に何を設定するのかが重要です。どのように軸を決めればいいのか、アパレルを例にとって考えてみましょう。

まず、それぞれの軸の一方と他方には、必ず相反する条件を設定します。「どちらにもあてはまる」ということがあると、どこに配置したらいいか曖昧になってしまうからです。
とはいえ、「かわいい←→かわいくない」といった軸では意味がありません。これは、「かわいくない」アイテムをわざわざ買おうという層は、ほぼいないと考えられるためです。
縦軸と横軸には、良い悪いではなく、市場ニーズになり得る条件を設定するようにしてください。

さらに、かわいらしさやアンティークな魅力を押し出しているブランドが、新規アイテムを検討する場合、「かっこいい」「クール」「メンズライク」といったワードも軸の設定対象にはならないでしょう。最初からユーザーに求められていないものについては、検討しても仕方がないからです。
冷静に市場を見極めるために、最初の軸の設定を誤らないよう、十分検討しましょう。

ポジショニングマップの種類

ポジショニングマップは、どのような観点で軸を設定するのかによって、いくつかの種類に分けられます。
ビジネスで利用されることが多いのは、コストと品質のポジショニングマップです。これは分類も簡単で、検討しやすいでしょう。
また、商品の細かい仕様に関してのポジショニングマップを作ることもできます。この場合は、重量や性能、スペックなどについて軸を定めることになります。専門性の高い商品に適している方法だといえるでしょう。
一方、はっきり定義しづらい軸には、「手軽←→手厚いサポート」「多人数で楽しむ←→個人で楽しむ」など、心理面や感情面での軸があります。これらは、サービス業やレジャー産業などで利用されることが多いポジショニングマップです。

ポジショニングマップの注意点

自分の意見や持っていきたい結論から逆算して軸を作ってしまうと、ポジショニングマップが正しく機能しません。客観的に分析をするために、ポジショニングマップを作るということが大切です。
また、縦軸と横軸の条件を似たものにしてしまわないことも、意識しなければいけません。例えば、「安価←→高級」「普段使い←→高品質」などは、お互いに似ている条件ですから、縦と横に据えてしまうと有効な分類ができなくなってしまいます。

コツをつかむまでは作るのが難しいポジショニングマップですが、うまく活用することができれば、会議の効率を上げることができます。
市場開拓や新規事業の起ち上げなどの議論がうまく進まないときは、ポジショニングマップを利用してみてはいかがでしょうか。

会議HACK!編集部
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