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運営企業訪問 Vol.2 株式会社マグネットスタジオ 第2回

特集運営企業訪問 Vol.2 マグネットスタジオ株式会社

マグネットスタジオ株式会社
第2回 「浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス」訪問
会議室.COMに掲載している会場を運営する企業を訪問し、皆様が利用する施設がどのような人達によって、どのようなコンセプトで運営しているかをご紹介するコーナーです。 2社目に紹介する会社は株式会社マグネットスタジオ様です。4回にわたりご紹介していきます。

株式会社マグネットスタジオが企画・運営を手がける「浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス」。
2013年2月にオープンして以来、多種多様な業種からさまざまなイベントで利用され、人気を集めている。
浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスでマネージャーを務める萩原通友氏に、同会場の特徴と高稼働の理由を聞いた。

“デザイン性”と“使い易さ”を兼ね備えた会場設計

「浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス」は、ビル全体を設計した建築家の隈研吾さんのデザインコンセプトを採用し、ビルの外観同様、浅草橋という情緒溢れる街とマッチした木の温もりを感じる造りが特徴となっている。新しい官民協力の形態であるPPP方式を台東区が採用し、マグネットスタジオは、台東区からの請負主であるヒューリック(株)からイベントホール・貸し会議室のコンサルティング及び運営を受託。10年以上にわたって蓄積してきた会場運営のノウハウを活かし、企画段階からコンサルティングをしている。 「当初、ホールは講演会に、カンファレンスは分科会にといった会議・セミナー寄りの会場として想定されていました。しかし弊社では、問屋街である土地柄や周辺施設での利用状況などをリサーチし、アパレル関連のイベントや企業内覧会など、ある程度の演出もできるイベントホールが必要と判断。イベント利用にも対応できる仕様にし、ホールとしての受け皿の幅を広げました」。さらに、年間を通じたイベントスケジュール想定表を作成するなど、マーケティング視点からのアドバイスを行なったという。

浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス
こうしたコンセプトをもって設計されたため、ホール前のホワイエにはパーティへの対応ができるドリンクカウンターを設置、またホールには130灯もの舞台照明を常設、クロークや倉庫などバックヤードにも運営者用にモニターを設置するなど、利用催事を想定した基本的な設備を揃え、利用者にも来場者にも“使い易い”会場づくりが進められた。 デザイン建築というと、デザイン性が優先され、ともすると使いづらいイメージをもたれる場合もあるが、マグネットスタジオのもつ利用者目線の運営ノウハウが企画段階から盛り込まれ、「“デザイン性”と“使い易さ”を兼ね備えた会場をオープンすることができた」と萩原氏は話す。

会場下見後の高い決定率

浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス

2013年2月にオープンした「浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス」は、当初“浅草橋”という立地が、利用検討者から「認知度が低い」、「ビジネス街というイメージがない」など、集客力を懸念されることも多く、顧客開拓に苦労したと萩原氏は言う。 このような場合には、「仮予約段階でもよいので、一度、見にいらしてください」と粘り強く交渉した。会場の下見さえしてもらえば、『意外に都心から近い』こと、そして『会場のクオリティが高い』ことに納得し、予約にいたるケースが多い。 企画段階で想定していた通り、平日はアパレル、玩具、素材系などの展示会利用、次に企業研修の順に利用が多い。近隣にビジネスホテルがあることも宿泊をともなう研修案件にはメリットとなっている。また、土日祝日は、平日のBtoBイベントとはガラッと雰囲気も変わり、BtoCのイベント比率が高く、隣駅が秋葉原ということもあってアイドルイベントなども開催するなど、利用内容の幅広さが特徴となっている。

「まだ会場が経験していない催事についても、前例がないからという理由でお断りしない。簡単に断らないのが当社の社風なのです。たとえ、利用者の要望に100%応えることができなくても、『こうした使い方ではどうでしょう』と解決策を探して、開催を前提に着地点を話し合います」。目下、プロレス大会という初の興行に向け、主催者と打合せをしていると楽しそうに話す姿が印象的だ。

高稼働を維持する、地元・業界での口コミとリピート利用

オープンからまもなく2年が経つが、「浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス」の稼働率は、現在、目標としていた稼働率を大きく上回り、目標の30%増の高稼働率で推移している。 その理由の一つが、「利用者からの紹介」という問合せの多さ。これまでに萩原さんが運営に携わった会場では、同業他社のプライベートショーを開催した場所で別のブランドや企業が同じ場所で開催したがらないという傾向があったため、口コミが同業者からと聞いて驚いたそうだ。 また、これまでの会場ではなかった地元住民との交流は新鮮だと話す。台東区が所有する会場として、ビジネス利用のほかに、地域集会場としての役割をもつ「浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス」。中学校の跡地ということもあって、オープン直後には同窓会の会場となり、一クラスが開催した後は問合せが続いた。

浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス
「地域との関わり合いのなかで、土地に根ざした催事の開催を企画したり、誘致できるようになったりできるといいですね。会場で行なうイベントが地域の賑わいを生み出す一つの要素でもありますから、そういったことも意識しながら、浅草橋という場所でこの会場らしい運営をしていきたいと思います」 口コミや紹介が多いのは、イベント主催者が安心してイベントに取り組めたからだろう。カンファレンスフロアにある事務所前には、おしぼりサービスやオフィスグリコなどが用意されており、 また、文具一式貸し出しや控え室ドリンクサービスなども行なっている。こうした細やかなサービスを導入したきっかけは利用者からの何気ないひと言からだそうだ。ふとした会話などからも日々新たなサービスを生み出している。

マグネットスタジオ 運営会社概要

会社名: 株式会社マグネットスタジオ
URL: https://www.magnet-s.biz-web.jp/index.html
設立: 2000年4月(平成12年)
代表: 薗田 光史
資本金: 1,000万円
事業内容: ・イベントホール・貸会議室・ライブハウスの運営及び管理
・イベントホール・貸会議室の指定管理者としての運営及び管理
・イベントホール・貸会議室の設計に関するコンサルティング
・イベントホール・貸会議室の建設に関する提案
・イベントホール・ライブハウス主催による自主企画の制作
・空き物件のリノベーション
マグネットスタジオ公式サイト

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