ユニークな取り組みも!合宿研修の事例をまとめました

ユニークな取り組みも!合宿研修の事例をまとめました

企業にとって人材育成はとても大切で、労働者が成長しなければ企業の繁栄はあり得ないといっても過言ではないでしょう。そのため、社員研修を実施する企業が大半で、早く戦力となってもらうためさまざまな取り組みがおこなわれています。

今回取り上げる研修は「合宿研修」です。なぜ何日もかけて研修をおこなう必要があるのか、また実際に取り入れている合宿研修の事例についても、いくつか順にご紹介しましょう。

目次
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合宿研修をおこなう理由

多くの企業では、年間をとおしてさまざまな研修が実施されています。企業理念をより深く理解する、必要な知識の習得やスキルアップを目指すなど、研修の目的はさまざまでしょう。

1日のみの研修もありますが、宿泊をともなう合宿研修もあります。宿泊費や飲食代など経費をかけてまで合宿研修がおこなわれるのには、それなりの理由があるようです。

日常とは隔離された完全なOFF-JT
日帰りの場合は、研修終了後すぐに通常の生活に戻ります。
しかし合宿研修は、いわば1日24時間が研修期間。講習が終わった後は、参加者みんなで食事をとりながらコミュニケーションを図り、1日の反省と明日への準備に向けて、研修への集中力がとぎれにくくなるというメリットがあります。
また、会社とは離れた場所でおこなう合宿研修は、完全なOFF-JT。日ごろの仕事環境とはまったく違った場所での研修ならではの意欲が高まるということもあるようです。

合宿研修事例

実際の企業ではどのような合宿研修を実施しているか、いくつか事例を集めてみました。中には少しユニークな研修もあり、興味を引かれる事例が多くなっています。順にご紹介しましょう。

「座禅合宿研修」日置電機株式会社
電気計測器メーカーの日置電機株式会社では、毎年4月から1か月ほどかけて新入社員研修がおこなわれます。この期間中、2泊3日で実施されるユニークな合宿研修が、「座禅合宿研修」と呼ばれるお寺での研修です。
長野県千曲市にあるお寺で、1日目はオリエンテーションと座禅がメインでおこなわれます。2~3日目は毎朝5時に起床。朝食・片付けの後、ディスカッションやハイキング・ジョギングなどをおこない、テーブルマナー研修などもメニューとして組み込んでいます。また、1日に何度か座禅の時間も設けられています。
お寺という非日常的な空間で研修をおこなうことは、学生から社会人へと意識を切り替えるよい機会となります。また数日の共同生活や一緒にミッションをこなすことで、自然に仲間意識や団結力が強くなる効果もあるようです。
「6日間の山中タフネス研修」伊藤忠商事株式会社
日本屈指の総合商社である伊藤忠商事株式会社では、2012年からチームで登山に挑むタフネス研修を導入。困難に直面してもあきらめない、逆境に立ち向かう強い精神力を養うことが、この研修の目的です。
標高1,900mほどもある那須岳のふもとで、なんと5泊6日という日程でおこなわれます。テントや飲食物などを詰め込んだリュックは、10~20kgという重さ。これを背負って、1チーム7人体制で登山をおこないます。
このタフネス研修では、チームで協力し合う大切さや、どんなに厳しい状況でもあきらめない忍耐力、苦しくてもゆっくり確実に前進するなど、厳しい登山ならではの体得があるようです。精神的に鍛えられることが後に大きな力となるかもしれません。
「社長といく!1泊2日ダーツの旅」株式会社ラクーンホールディングス
株式会社ラクーンホールディングスは、企業間取引の受発注や決済のスムーズ化に向け、EC・決済・保証事業などを手掛ける会社です。この企業の新入社員研修は、「社長といく!1泊2日ダーツの旅」です。
ダーツの旅といえば、所ジョージさんがプレゼンターの人気番組で、誰もが知るところですよね。
この研修は、なんと4月の初出勤の日、入社式が終わってすぐに開始されます。
番組同様、日本地図に向かって新入社員が順番にダーツの矢を放ち、目的地を決定します。そしてすぐに、目的地における宿泊先や観光情報の収集、交通手段などを自分たちで調べて社長と一緒に出発するのです。
この研修のメリットは、社長と直接コミュニケーションをとれること。最初はみんな緊張しますが、企業風土や創業時のエピソードなどを聞くうちに、会社についての理解が深まるようです。
現地に着くと、出発前や道中に計画したスケジュールを実行します。内容は観光やレジャーを楽しむものですが、社長いわく「素晴らしい遊びはヘタな勉強より学びが多い」とのこと。社長自身も、仕事に役立つ能力は遊びから得たことも多いといっているそうです。
知り合って間もない人たちと、短時間で段取りを組んで実行に移すことは、コミュニケーション力の向上や協調性のほか、判断力や対応力など得るものも多そうですね。
「3日間無人島サバイバル研修」日清食品ホールディングス株式会社
カップヌードルやチキンラーメンでお馴染みの日清食品ホールディングス株式会社では、新任管理職に抜擢されたエリート社員を対象に「3日間無人島サバイバル研修」を取り入れています。
心身を鍛える目的でおこなわれますが、時計やスマートフォンなどの私物はすべて没収され、与えられるのはチキンラーメンに米1合、水、小麦粉1カップ、2m四方のビニールシート2枚、釣り竿と釣り糸1セットのみ。電気もガスも水道もないため、火を起こすのも一苦労、雨風をしのぐ寝場所も自分でつくるというサバイバル研修です。
実はこの研修、初日の昼食時のみメンバーが協力しあって食事をとりますが、その後はグループではなく各自で行動するのが原則。新入社員研修のように、コミュニケーション力や協調性を育てるのではなく、管理職としてのリーダーシップ力の強化に特化しているためだそうです。
極限状態であっても自分だけを頼りに行動することで、リーダーにふさわしい判断力や発想力、忍耐力などを習得します。
「1週間の英国研修」株式会社ハブ
株式会社ハブは、英国風パブ「HUB」を展開する飲食サービス業の企業です。この企業の経営理念は、イギリスのPUB(パブ)文化を日本に広く普及するということ。そのため、働く社員は本場を知るべきとし、1998年の会社設立時より採用内定者すべてを対象に約1週間の英国研修を実施しています。
さらに2016年以降は、入社式も英国のPUBでおこなうようになりました。
本場英国のPUBに触れることで、日本においてどのように「HUB」を広めていけばいいか、英国PUBとの違いについてなど考えを深めるのがこの研修の目的です。また個人でテーマをきめてプレゼンテーションをおこなう成果発表会では、優勝者にインセンティブも支給されます。
「隊内生活体験」防衛省提供
昔はよく耳にした「自衛隊研修」ですが、今でも研修プログラムに取り入れる企業はあるようです。
体験入隊を実施する企業の件数は、2017年度で約1,900件。参加人数は約2万4,000人で、年々増加傾向にあるそうです。防衛省では、自衛隊への体験入隊を「隊内生活体験」と名付けています。
研修は2日から3日程度で、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊それぞれが実施。内容は集団行動に関する基本を学ぶ基本訓練(右にならえや回れ右など)のほか、腹筋や腕立て伏せ、持久走、隊内の見学、隊員との懇談などもおこないます。
企業が自衛隊研修を取り入れる目的は、社会人の一員としての「団体意識の強化」が主な理由だといわれています。団体の中では協調性や上下関係が大切だということを学びながら、一社会人としての意識向上を図ることが真の目的だと考えられるでしょう。

まとめ

直接業務に無関係だと思えるような研修もあれば、企業のコンセプトや仕事内容に直結した現場研修もありましたね。

「これまで幾度も研修を実施してきたものの成果を実感できない」と感じている場合は、一度研修の環境を変えてみてはいかがでしょうか。少し費用はかかりますが、合宿研修が社員の今後を大きく動かす機会になるかもしれません。

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