ランチミーティングは業務?休憩?「ブラックランチミーティング」を避けるためのポイント

ランチミーティングは業務?休憩?「ブラックランチミーティング」を避けるためのポイント

チームや部内でランチをいっしょに取りながら意見を交わす「ランチミーティング」が一般的になっています。しかし、本来ならランチは業務のあいだに休憩をするもので、打ち合わせは業務時間内に行うべきものですから、「ランチ」と「ミーティング」は相反する性質を持っています。
知らず知らずのうちに「ブラック」と皮肉を言われるようなランチミーティングを開催しないよう、注意点を確認しておきましょう。

目次

ランチミーティングとは

そもそもランチミーティングとは、「ランチを食べながら気軽な意見交換をしましょう」という企業の取組みのことです。ランチをともにすることで会話が弾みやすくなるため、会議では緊張して発言がしにくい人でも気軽に意見を述べられるというメリットがあります。
ランチミーティングの規模は、イベントとして事前に計画されて行われる大規模なものから、数人で行われるものまでさまざまです。しかし、どのような規模であっても、昼休みに開催されるものは、「会社の業務ではない」と扱われます

ランチミーティングの持つ問題点

労働基準法によって、雇用主は社員に対して「1日の労働時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合は60分の休憩を与えなければならない」と定められています。つまり、9時から18時までが就業時間の企業の場合、この間に60分の休憩を挟む必要があるのです
休憩のあいだは、自由に時間を使うことができます。「昼休みでも電話に出なければならない」と、社員の行動を制限してはいけないのです。

ところが、ランチミーティングを行うことで、「休憩時間の自由」が損なわれる可能性が出てきます。

強制的にランチミーティングに参加させられるとなると、「社員の自由」が守られているとはいえません。仮に「毎週水曜日は全員参加のランチミーティング」と定めた場合、毎週1度、休憩時間の自由を奪われることになってしまいます。これでは、社員の不満が募ってしまうでしょう。

このようなことを避けるためにも、ランチミーティングは社員にとって「参加したい」と自発的に思えるような魅力的なものである必要があります。

ホワイトなランチミーティングの取り入れ方は?

ランチミーティングは、突発的に行うと都合がつかない社員が出てしまう可能性があります。まず、事前に参加者の予定を聞いた上で、無理のない日程調整をしましょう。
ランチミーティングの魅力のひとつに、プライベートで関わりを持つことが少ないチームメイトとやり取りを楽しめることが挙げられます。会話を弾ませるためにも、魅力のあるお店選びを心掛けましょう。
さらに、開催する飲食店の希望アンケートを取るなど、参加者の希望を反映させて開催することでワクワク感を高めることも、自発的に参加してもらうためには必要です。

ランチミーティング開催時の注意点

ランチミーティングを開催する際は、いくつか注意点があります。

まず、参加者の負担にならないよう、開催頻度に気を付けなければいけません。また、業務上の議題を設けて会議室で行うなど、明らかに業務の一環であるような打ち合わせはランチミーティングには不適切です。全員参加で真面目に意見交換をしたいという場合は、別途ミーティングの時間を設けるようにしましょう。

ランチミーティングは、参加者に負担をかけず、「有意義な時間を過ごした」「楽しかった」と感じられる時間であることが大切です。業務上の硬いミーティングではなく、コミュニケーション手段や気軽なアイディア出しの場として利用してみてはいかがでしょうか。
なお、ランチミーティングの際の費用は、会議費や福利厚生費といった会社の経費として一部(または全部)を負担できる場合もあります。社員にとってのメリットを増やすという意味では、経費として補助を行うのも良いのではないでしょうか。

注意すべき点もあるランチミーティングですが、うまく利用することで社員同士の結び付きを強めたり、モチベーションを高めたりできます。社員同士の交流が深まれば、チーム内での業務がスムーズになるため、業務の効率化が期待できるでしょう。
参加者が楽しい時間を満喫できるように、社内イベントのひとつとしてランチミーティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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