会議HACK!サミット~テレワーク時代の新しい働き方~DAY2開催!

会議HACK!サミット~テレワーク時代の新しい働き方~DAY2開催!

さる12月10日(木)、「会議室.COM」の開設20周年記念イベント「会議HACK!サミット DAY2」が開催。

「テレワーク時代の新しい働き方~自分の価値をいかにして高めるか?」をテーマに、さまざまなプロフェッショナルの方をゲストにお迎えして、基調講演と2つのディスカッションのラインナップで新しい働き方についてお話をお伺いしました。

【基調講演】テレワークが創るNew Communication
【ディスカッション①】テレワーク時代のセルフブランディング 
【ディスカッション②】テレワークは女性活躍の切り札になるか?

MCを務めるのはプレゼンテーションクリエイター/書家として活躍する前田鎌利さん。そして司会進行を務めるのは、アスノシステム株式会社で「会議HACK!」のプロデューサーを務める楠徹平と経営企画室の三上玖弥。

目次

テレワークが創るNew Communication

前田鎌利氏(一般社団法人プレゼンテーション協会)

最初のセッションは、前田さんによる基調講演。テーマは「テレワークが創るNew Communication」。

コロナ禍でテレワークが日常化していった中、ある調査によるとコミュニケーションが足りていないと答えた人が6割もいるのに、生産性が上がったと答えた人が3割、下がったという人が3割、残り6割は変わらないという結果だったそうです。なぜこのように答えが分かれてしまっているのでしょうか。その回答はコミュニケーションの在り方の違いにあるようです。

前田さんはテレワークで注意すべき3つのコミュニケーションの在り方について解説します。

① Xross Commnication(クロスコミュニケーション)
会社+在宅+フリーと、働く場所や働き方が変わってきたため、伝達が難しくなってきているとのこと。それで重要になってくるのが、Xross Facilitator(クロスファシリテーター)という考え方です。上司や管理職といったただ権限を持っている人がファシリテーションをするのは難しくなってきており、会社の会議室と自宅のテレワーカーをつなぐ役割の人がますます重要になってきていると言います。また、これからの会議は全員が一堂に会するのではなく、出社メンバーも個室でオンライン会議に参加するようになり、進化し続けるオンラインツールの普及がカギを握ると予測します。

② Self Expression(セルフエクスプレッション/自己表現)
オンラインではリアル以上に、自分をどうやって伝えるか、自分という個をどう表現するかが大事になってくるとのこと。オンライン会議で黙っていては存在しないも同然。自分だけのオリジナリティーを持って「積極的に自己開示を行う=相手に知ってもらう」ことが必要になってきます。

③ 一座建立(いちざこんりゅう)
一座建立とは、茶道で使う言葉で、主客に一体感を生ずるほど充実した茶会となること。この会に顔を合わせた人々は心を合わせて、より良き会になるようにと気持ちを尽くすということ。

この一座建立が表すように、会議に出て一言も話さないのは存在価値がゼロと言えます。空気感が伝わりにくい、回線品質に左右されるテレワークでは、なおさら存在感がなくなります。だからこそ、しっかりいい場をつくるというマインドが大事になってきます。

では、伝えるためにはどんなスキルアップが必要なのでしょうか。リアルと違ってテレワークでは伝えることが限定的になります。

たとえば前田さんは「念(おも)い」というキーワードの重要性について説明します。「おもい」には以下の3つの漢字があり、それぞれ意味が異なるとのこと。

思う:頭で物事を考える
想う:目で見て心に浮かぶ感情
念う:絶えず抱える強い気持ち

その中で前田さんが「伝える」うえで重視するのが「念(おも)い」です。「念いを伝えることで、相手が動いて、協力してくれ、自走することによって描いていた未来を掴む」と言います。

前田さんは、この「念(おも)い」をどのように伝えるかをキーワードに今日のディスカッションを進めたいと語ります。

テレワーク時代のセルフブランディング

竹中功氏(株式会社モダン・ボーイズ)
小野裕子氏(ツクリビト株式会社)

続いては、前田鎌利さんをMCに、吉本興業で長年タレントたちの広報を務めてきた竹中功さんと、ブランディングディレクターとしてビジネスパーソンのセルフブランディングについて多くのワークショップを開催してきた小野裕子さんをゲストにお招きして、テレワーク時代のセルフブランディングの重要性について語っていただきます。

そもそも「セルフブランディング」とは重要なのでしょうか?

長年にわたって“よしもと”や“謝罪マスター”といったユニークなブランドを培ってきた竹中さんは言います。

「簡単に言えば自己紹介。自分が誰であるかというのはとても大切なので当然重要です」

小野裕子さんも「セルフブランディングという言葉にすると専門的なイメージがありますが、じつは誰でも小学生の頃からみんなやっていること」と言います。

では、お二人はご自身のセルフブランディングをどのように考え、どのようにブランディングしてきたのでしょうか?

「私は一流名大学や有名な○○コンサルタントを出たといった背景がないので、肩書きは自分でつくってきました。いまは“野生のコンサルタント”と謳っています。アニメの『キングダム』で言う“本能のままに戦う本能型の将軍”ですね(笑)」

小野裕子さん

逆に竹中さんは35年もの間「吉本興業」に勤めてきたというキャリアを存分に活かしてセルフブランディングに活かしてきたと言います。一方で、「吉本を辞めて5年経ってもいまだに『おっちゃん、面白いこと言うて』って言われますよ。面白いこと言わないと怒られるんですよ(笑)。それもブランドがあるゆえですけどね」と、1つのブランドに引っ張られる苦労もあると言います。

竹中功さん

では、自ら肩書きをつくってきたという小野さんが、“野生”をセルフブランディングのキーワードにしたきっかけは何だったのでしょうか。

「花には胡蝶蘭とかユリとか誰もが知っている花もあれば、道端に咲く名前も知らない花もある。私は誰もが知る花でいくより、どこで咲きたいのか、咲く場所を自分で決める必要があるのかなという思いを込めて、“野生”の花でありたいと考えています。それが“野生”の源です」

また小野さんは、「普通こそ多様性がある」と言います。

「竹中さんには竹中さんの普通がある。前田さんには前田さんの普通がある。私には私の普通がある。でも、みんなそれぞれの“普通”は違うじゃないですか。つまり“普通”は多様性の象徴なんです」

「自分の普通に気づくのは難しいのでは?」という前田さんの問いに、小野さんは「自分の普通」に気づくための3つの方法をお勧めしてくれました。

① 人の脳みそを借りる
友だちから「あなた、こういうところあるよね」と指摘してもらう。自分のことはなかなか気づかないので第三者から気づかせてもらう。

② たとえ話
何かにたとえる。たとえば自分を駅弁にたとえると何弁当なのかを自問自答する。牛肉がど真ん中にあるのかシュウマイ弁当なのか。またそれはなぜなのかと問う。

③子どものときに“めちゃくちゃ”感じたことを思い出してみる
めちゃくちゃ怒ったこと、めちゃくちゃ面白かったこと、めちゃくちゃ悔しかったこと、めちゃくちゃうれしかったことなど、感情が大きく動いたことを書き出してみる。

「小さいときは損得勘定をしていないので、自分らしさの源泉がきっと見つかるから自己理解が進んでいくと思います」とのこと。

逆に竹中さんは、いつも芸人に言ってきた“軽々しく使わない3つの言葉”があると言います。

「①普通②誰でも③みんな の3つからは笑いが生まれないんです。主体は自分なんです。“ぼくがほしい”、“ぼくが知ってる”ことを大切にしたい」

たとえば、竹中さんは刑務所の満期終了の受刑者の社会復帰のための指導をしているのですが、受刑者に教えるプログラムとして自分史を書かせているとのこと。

「10歳の自分と100歳の自分といまの自分が望むことを書いてもらうんです。自分の過去・未来・現在を知ることで、自分を知り、人がどう思うかも考えるようになる」

そんな竹中さんのアプローチ方法に深く同意する小野さんは、小学校でボランティア授業をすることがあり、そこでよくやるのが「将来の夢」をテーマにした作文だそうです。ただ「将来の夢」というお題だとみんな将来なりたい職業を書くので、いったん職業を外して「どういう人間になりたいか」をテーマにするそうです。

「“どういう人間でありたいか”を聞くと、子どもたちはものすごい勢いで書き出してくれるんです。おいしいごはんがつくれるようになるとか、ありがとうと言える人とか。職業から離れると自分らしさが出てくるんですよね。他人の評価から離れて自分自身と対話すると、自分の頭で考えるので行動変容が早くなるんです」。

セルフブランディングのカギを握るのはどうやら、自分自身を見つめて自分と対話することにありそうです。

最後に視聴者の方へのメッセージを送っていただくことで締めくくりとなりました。

「I♡Me。とにかく自分を好きになってください。自分を好きになれば自分を磨こうとしますから」(竹中さん)。

「クレイジーに生きる。人それぞれのクレイジーがあるので、自分なりのクレイジーをつくってください」(小野さん)。

他にも雑談をつくりだすコツや、リアル以上にオーバーアクションすること、ドレミファソラシドのラ♪の音で話す、チェックイン・チェックアウトのルール、付箋の使い方など、テレワークで自分を上手にアピールするためのユニークなコツがいっぱい紹介されているので、詳細はぜひ動画でご確認ください!

テレワークは女性活躍の切り札になるか?

池澤あやか氏(タレント / エンジニア)
やつづかえり氏(フリーライター)
横田響子氏(株式会社コラボラボ)

エンジニアとタレントの二足のわらじを履きながら、テレワークを実践する池澤あやかさんをMCに、男女ともに幸せになれる働き方を探求し続けるフリーライターのやつづかえりさんと、「未来を創る日本の女性!フォーブスが選ぶ10人」にも選ばれた女性の活躍を支援する横田響子さんをお招きして語り合う「女性の働き方改革」。

はたしてテレワークは女性にとって吉と出たのでしょうか? それとも凶と出たのでしょうか? 働く女性を支援、観察・研究してきた3名の方に「テレワークは女性活躍の切り札になるか?」をテーマに語っていただきました。

今回出演されたみなさんは、テレワークのプロフェッショナルということもあり、テレワークを存分に活用されているようです。

「これまでなかなかオンライン会議をやってくれないお客さんが多かったのが、今年になってほとんどオンラインになったのはうれしいですね」

そう語る横田さんは、すでに5年前からテレワークを始めていて、今年から完全フルテレワーク体制となったそうです。

横田響子さん

やつづかさんはお子さんが小学生になったのを機に東京から長野へ移住。まさにテレワークあってこその移住です。

ただ、3人ともテレワークになったことで多くのメリットを得ているものの、一方で雑談が減ったと感じているようです。

「わざわざ出向かなくても仕事ができるようになってきたので、東京から離れた不安がなくなってきていますが、訪問してお話をしたとき、その前後で雑談する機会が減ったのかなーとは思います」

やつづかえりさん

池澤さんもテレワークのメリットを享受しているものの、同僚とのコミュニケーションが減ったのはちょっとやりづらくなったところもあると言います。

池澤あやかさん

「雑談が減ったことで絆が失われていく感覚はある。雑談専用のチャットルールを設けて、そういうところでコミュニケーションを密にすることはできるかなと感じている」(池澤さん)

「確かにリアルで一緒に社員旅行したり合宿したりするなど共有体験があると、オンラインでも活きてくると思う。日常的にはオンラインでランチをするくらいでしょうか」(横田さん)

横田さんはテレワークのデメリットはむしろ人の仕事が見えないことによって業務が被るなど仕事上のムダが出てきたことだと言います。その解決法として活用しているのが、バーチャルオフィス。アバターを使ったスタッフがどこでどんな仕事をしているかが可視化できるので、非常にやりやすくなったとのこと。

では、これまで家庭の事情で時短勤務をしていた女性にとって、テレワークになってキャリアプランの選択肢は広がっているのでしょうか?

「選択肢は格段に広がっていますね」と言う横田さん。7月にスタッフの募集をしたところ、地方や海外からかなりの応募があったと言います。いままでは通勤4時間かかっていたけどテレワークをやってみて、初めてそれがムダだと知ったという方もいたそうです。

やつづかさんは育児に対する考え方が変わってきたと言います。

「以前は保育園入園に際しても、『フリーランスなら家にいるから育児できますね』と言われて入園の優先順位を下げられてきたる自治体があった。仕事をしながら育児をする現実を理解してもらえなかった。でもコロナで学校や保育園が休みになり、子どもと一緒にテレワークを経験してその難しさを理解してもらえるようになってきたのが大きいですね。

出産で一度会社を辞めた女性が復帰しようとしたとき、再び職場に戻るのはかなりハードルが高いのですが、オンラインで面接なども行われるようになってそのハードルが低くなった。逆にテレワークだから家事も育児も仕事も、となっている女性もいる。『なんで夫婦で家にいるのに夫は部屋に閉じこもって仕事に集中して、自分は家事も育児もしなきゃいけないのか』と、女性の負担だけが増えてストレスがあるという声も多いです」と、やつづかさんは母親の立場から現場の声を話してくれました。

やつづかさんご自身も、オンラインである会社の偉い方にインタビューをしていたときに、小さいお子さんがわりこんできたりして、子どもと一緒にテレワークをする難しさを経験したそうです。

また、テレワークになったことで、池澤さんも横田さんも仕事とプライベートの境界線が曖昧になっていると言います。これは自宅を仕事と兼用にしているがゆえの悩みかもしれません。一方、やつづかさんはもともとフリーランスゆえに気づいたら仕事ばかりの生活だったのが、育児があることで逆に仕事にメリハリがついたと言います。

最後に池澤さんから、「テレワークは女性にとって活躍の切り札になるのか?」というお題をふっていただきました。

「💮(はなまる)。もちろんメリットだけでなく、マイナス面で出てきてはいるのですが、一方でテレワークを補える新しいツールもたくさん出てきているので、みなさん進めていってもらったらいいと思います」(横田さん)。

「なる!(みんなでやれば)。いままでテレワークをしていなかった人もテレワークができると気づくことで、男女の働き方の差が小さくなる。そういう意味でも切り札になるかなと思います」(やつづかさん)。

他にもストレス解消をはじめ、チャットを盛り上げる方法や、タイマーや骨伝導ヘッドホン、足元ヒーターなどテレワークでお勧めのツールの紹介など、さまざまなテレワーク必勝法をお伝えして下さいました!


配信会場:F studio SHIBUYA
協力:株式会社フロンティアインターナショナル
主催:アスノシステム株式会社

【登壇者】(登場順)

前田鎌利
プレゼンテーションクリエイター/書家。一般社団法人 プレゼンテーション協会 代表理事、株式会社固 代表取締役。情報経営イノベーション専門職大学 客員教授。東京学芸大学卒業後、17年にわたりIT業界に従事。2010年にソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、初年度第1位を獲得。2013年にソフトバンクを退社、独立。2016年、株式会社固を設立。200社以上の企業・団体などで講演、企業研修などを行う。著書に『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』『プレゼン資料のデザイン図鑑』『最高のリーダーは2分で決める』『最高品質の会議術』がある。
竹中功
謝罪マスター。同志社大学法学部法律学科卒業。同志社大学大学院総合政策科学研究科修士課程修了。吉本興業株式会社の宣伝広報室を設立、『マンスリーよしもと』初代編集長、よしもとNSCの開校、多数の劇場の立ち上げ、沖縄映画「ナビィの恋」、香港映画「無問題」などの映画製作を手掛ける。よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役、よしもとアドミニストレーション代表取締役などを経て2015年退社。現在は作家として謝罪関連から、広報、コミュニケーションの専門家としての出版多数。また講演会やセミナーを通してビジネス人材の育成や危機管理、広報、メディアリレーションなどに関するコンサルタント活動を行う。法務省からの求めに応じ、刑務所での釈放前改善指導を行うなど、その活動は多岐にわたる。
小野裕子
ツクリビト株式会社代表取締役。日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了。企画コンテンツ開発会社で事業開発ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。問題解決力が認められ、商品、サービス、事業開発、業務プロセスの改善や新規事業開発の「現場」に関わる。売上高2億~7700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来600を超えるプロジェクトに携わる。10年間で延べ3万人の現場会議をファシリテートし、現状打開や問題解決の現場を経験。「考え方を変えれば世界が変わる」をあらゆる仕事の軸としている。明治大学サービス創新研究所 客員研究員。
池澤あやか
タレント / エンジニア。1991年7月28日 大分県に生まれ、東京都で育つ。慶應義塾大学SFC環境情報学部卒業。2006年、第6回東宝シンデレラで審査員特別賞を受賞し、芸能活動を開始。現在は、情報番組やバラエティ番組への出演やさまざまなメディア媒体への寄稿を行うほか、フリーランスのソフトウェアエンジニアとしてアプリケーションの開発に携わっている。著書に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』(日経BP社)、『アイデアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある。
やつづかえり
コクヨ、ベネッセコーポレーションで11年間勤務後、独立。2013年に組織人の新しい働き方、暮らし方を紹介するウェブマガジン『My Desk and Team』開始。2017年よりYahoo!ニュース(個人)オーサー。各種Webメディアで働き方、組織、イノベーションなどをテーマとした記事を執筆中。著書に『本気で社員を幸せにする会社』(日本実業出版社)。
横田響子
コラボラボ代表取締役。1999年株式会社リクルートにて営業・新規事業および事業企画を経験後、2006年㈱コラボラボ設立。「女性社長.net(会員約2800名)」(2020年6月現在)、「J300」など女性社長を応援する企画に注力。2011年APEC WESにてイノベーターとして表彰。2013年内閣府・男女共同参画局女性のチャレンジ賞受賞。2014年ForbesJapan「未来を創る日本の女性!フォーブスが選ぶ10人」。内閣府・男女共同参画局重点昇進専門調査会委員、第32次地方制度調査会委員、財政制度等審議会 財政制度分科会委員など。著書に『女性社長が日本を救う!』がある。

文:鈴木涼太

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