知っていないと恥ずかしい？研修とセミナーの違いとは

社会人ともなれば、研修会やセミナーに参加するよう声がかかることもあるでしょう。研修やセミナーといえば「何らかの講習会」というような、漠然としたイメージを持っている人が多いかもしれません。
名前はよく耳にするものの、いざ研修とセミナーの違いは何かと問われると簡潔に答えられない人もいるのではないでしょうか。

今回は、何となくひとくくりにしてしまいがちな研修とセミナーの違いについて、また、研修やセミナーを開催する際の失敗しない会場選びについても説明していきます。

研修とセミナーの違い

自己啓発セミナーなどが一時期ブームとなってから、研修やセミナーといえば、自己を高めるための勉強会というイメージを持つ人も多いでしょう。あながち間違いではありませんが、「研修」と「セミナー」はまったく同じものではありません。

研修は義務付けられたもの

一般的に研修は、企業が人材育成をするにあたりおこなうもので、社員が仕事をする上で必要な知識や技術を学ぶことを目的としています。会社が研修のテーマを決めて、専門の知識や技術を持った人がテーマに沿って社員へ研修をおこないます。

仕事上で必要なスキルや知識を身につけるためのものなので、自分の意思に関係なく強制的に参加しなければならず、研修といえども業務の一環であるという認識のもと参加する人も多いかもしれません。

自らの意思で参加するセミナー

では、セミナーはどうでしょうか。セミナーは英語であり、日本語では演習と訳されます。語源は、ラテン語のseminarium(苗床の意)、ドイツ語ではゼミナールといい大学などの授業法であるゼミと同じ意味です。大学のゼミでは、教員の指導下で少人数の学生が、ある研究テーマに沿った調査・分析・討論などをおこないます。

つまりセミナーとは、ある事柄に興味を持った人たちが集まる講習会のことをいいます。強制的に参加義務が発生する研修会とは違い、自らの意思に基づいて参加している人がほとんどですので、テーマについてもっと詳しくなりたい、ノウハウを身につけたい！という意識の強い人が多く集まる場といえるでしょう。

研修やセミナーの会場選びで気をつけなければならないこと

研修やセミナーを開催するとなると、必要なのが「会場の確保」ですね。実は会場選びはとても重要で、セミナーの中身が充実していても、会場によっては残念な結果となってしまうことも少なくありません。

せっかく開催する研修やセミナー、主催者側も参加者側も満足できる時間となるよう、会場選びで注意すべきポイントについて順にひとつずつ見ていきましょう。

料金形態

会議室などの会場は時間制のほか、「午前・午後・夜間」など枠決めされている場合、もちろん終日借りられる場合もあります。

セミナーなどを開催する際は、当日分だけではなく準備期間も料金が発生するので、時間配分をきちんと考えて借りることが大切です。思いのほか準備や後片付けに時間がかかり、追加料金が発生するなどということにならないように注意しましょう。
会場によっては椅子や机のレイアウト変更料がかかるところもあります。また、キャンセル料金についても事前に確認するようにしましょう。

部屋の広さ

参加者に快適に過ごしてもらうためには、部屋の広さも大切です。研修やセミナーでは、学校のように前向きに椅子と机が並べられた「スクール形式」と呼ばれるレイアウトが一般的でしょう。

この場合、前後の間隔が狭いと出入りがしにくいですし、隣の人との距離が近すぎるのもNG。会場によっては、椅子が3連繋がりになっていることもあるため、事前にチェックが必要です。

会場の収容人数の目安は平米数(m3)に加えて「スクール形式〇〇名、シアター形式○○名」などと表記されるのが一般的です。しかし、会場によっては実際に収容人数いっぱいまで入ると狭いと感じることも。

ほかに、スタッフの待機場所や資料・備品を置いておく場所など、参加者以外が使用するスペースが必要な場合もあります。部屋が広すぎるのもそれはそれで居心地が悪いので、「丁度良い広さ」を心がけることが大切ですね。これらすべてを考慮して、最終的な広さを決定するようにしましょう。

設備

研修やセミナーでは、さまざまな備品が必要になってきます。参加者の椅子やテーブルのほか、演台やマイクやホワイトボード、映像を映し出すプロジェクターやスクリーンやパソコン機器などがあります。
これらはすべて会場でレンタルできるのか、またレンタル料金についても事前にしっかりチェックしておきましょう。

ほかには、空調を室内で調整できるかどうかや、荷物を預けられるロッカーがあるか、トイレの数は十分かなどもチェックしておきたい項目です。

セミナーの風景をSNSやホームページに載せるため写真撮影する場合のことも考えると、部屋が清潔で明るくすっきりしていて、天井は少し高めなど、室内の雰囲気なども考慮したいですね。

場所

参加者にとって開催場所はとても大切で、こちらも研修やセミナーの充実度に大きく関わってきます。急行が止まる駅・駅から近いなどの利便性に富んだ立地、複数の沿線が乗り入れるターミナル駅近くなどがおすすめです。

また、入り組んだ路地や雑居ビルの中にある会場はわかりづらいため、土地勘がない人でも迷わないような、わかりやすい場所にあるかどうかも大切なポイント。ビルの入り口など目立つ場所に会場案内表記があれば親切です。車での来場者ために駐車場の有無も確認しておきましょう。

周囲の環境

騒がしいとセミナーの内容に集中できないので、周囲の環境にも気を配る必要があります。会場周辺の環境や隣室との壁の厚さのほか、ビルの館内放送が突然流れることがないかなどについても、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

セミナーが終日おこなわれる場合は、昼食をとれる飲食店が近くにあるかどうかも要チェックです。ない場合はデリバリーなどを準備する必要がありますが、この場合、飲食物の持ち込みが禁止されていないかどうか確認が必要です。
会場によっては、お弁当の宅配やケータリングサービスを手配してくれるところもあるので、事前によく調べておきましょう。

宿泊設備

数日間にわたる研修では宿泊のことも考慮しなくてはいけないので、近くにビジネスホテルが多くある場所であれば便利でしょう。また、ホテルなどで研修をおこなう際は、会場の貸し出しと宿泊がセットになったプランを準備しているところもあります。

まとめ

似て非なる研修とセミナー。研修は業務の一環で、自分の意思に関係なく参加を余儀なくされがちなものですが、セミナーは同じ事柄に興味がある、参加意欲の高い人たちが集まる場といえるかもしれかせん。

研修やセミナーを快適なものにするには、開催場所がとても大切です。さまざまな条件を満たした場所を探そうとすると、かなりの時間と労力を使うことになってしまいますね。

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セミナーに最適な部屋はもちろんのこと、ホテルの宿泊がセットになった研修プランなども多数用意されているのでぜひチェックしてみてください。

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