最も簡単&失敗が少ないブレスト=フリップボード・ブレスト

最も簡単&失敗が少ないブレスト=フリップボード・ブレストアイデアプラント代表 石井力重

「フリップボード・ブレスト(FBS)」が、オンラインで最も進めやすく、失敗することが少ない方法です。必要なものは、A4サイズくらいの紙とマーカー(または太めのマジックペン)だけ。

たとえば、テレビのクイズ番組などで、回答者がフリップボードに答えを書いて、それを自分の前にトンと立てて話すというのをご覧になったことがあると思いますが、それとほとんど同じ要領です。

回答の代わりにアイデアを書く、そしてそれを自分の前に出す、あるいは、オンラインの場合はカメラに向けて画面に大写しにしてから、アイデアを説明します。この方法は、通常のブレストはもちろん、「頭の中にあるアイデアをうまく伝えられないという人がいて、ブレストがなかなか進まないとき」や「みんなの前で発言するのが苦手な人に参加してもらうとき」などにも使えます。

さらに、時間配分と手順まで含めて知りたいという方のために、以下、FBSをなるべく詳しくご説明します。

<STEP 0> テーマの設定

まずテーマの設定です。テーマオーナー(ブレストの提案者)が「今回は、このテーマでアイデア出しをしましょう」と参加者に告げます。

<STEP 1> 1人の時間

まず参加者が1人でアイデアを考えて、書き出す時間を5分間とります。フリップボード1枚につき1案という形式で書きます。2案出たら2枚に、3案出たら3枚にという具合に、案が増えるにつれてフリップボードの枚数も増えます。このとき「紙がもったいない」と思っても、1枚に複数の案を書くのはNG です。1枚につき1案は必ず守ってください。

<STEP 2>集団の時間

次は集団の時間です。各人がアイデアを簡単に説明して、それを受けてみんなでブレストをします。各人の持ち時間は2分間です。

持ち時間2分間の配分の目安としては、初めの1分くらいでアイデアを説明して、残り1分はほかの人からの質問に答えたり、誰かから「いいね、そのアイデアだったらこういう風に展開できるかも」などと、新たな着想があがれば、それをもとに軽くブレストをします。このとき話が盛り上がるようであれば、多少時間を延長してもOKです。

<STEP 3>

「1人の時間」と「集団の時間」を繰り返す
<STEP 1>と<STEP 2>を1~2回繰り返します。

1人の時間では、新たに別の案を書き出したり、全員で共有したほかの人の案を改良した案を書いてもOKです。実際の状況にしたがって、時間配分は伸ばす・縮めるなどは、臨機応変に対応してください。ただし、長くなったかなと思ったら、「個人→集団」の繰り返しの回数を減らしたほうがいいでしょう。「集団の時間」はトータルで40分以内を目安にすると疲れないので、おすすめです。

※当コラムは著書『使えるアイデアがあふれ出る すごいブレスト』を基に補筆したものです。(出典:02-01)(02-05)

石井 力重(いしい りきえ)アイデアプラント
アイデアプラント代表/早稲田大学・奈良女子大学 非常勤講師(デザイン論、創造学)/日本創造学会 任命理事。アイデア創出ツール開発、アイデアワークショップ、創造研修やアイデアの講義、創造技法の研究をしている。東北大学 大学院修了後、メーカー系商社に5年勤務、同大2つの大学院(工学、経済学)博士後期課程にて創造工学を研究後に退学、NEDOフェローとして大学発ベンチャーに3年駐在。2009年にアイデアプラント設立。研修を実施した企業、教育機関は600件以上でのべ2万人以上が参加。開発したアイデア創出ツール「ブレスター」が みやぎものづくり大賞受賞。発想を引き出す専用メモ紙「nekonote」が日本創造学会 学会賞受賞。NHK「おはよう日本」にて「アイデアトランプ」をはじめとする複数の製品が紹介された。著書に『アイデア・スイッチ』(日本実業出版社)、『すごいブレスト』(フォレスト出版)。

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