プレゼンテーションクリエイター対談 「プレゼンテーション進化論〜次世代のプレゼンとは〜」

プレゼンテーションクリエイター対談 「プレゼンテーション進化論〜次世代のプレゼンとは〜」写真左から前田鎌利氏、吉藤智広氏、奥部諒氏。

3月6日(金)、「会議Hack!」が協賛メディアとして参画する一般社団法人プレゼンテーション協会が、「プレゼンテーション進化論〜次世代のプレゼンとは〜」と題したオンライン講座を開催しました。

現在、プレゼンツールといえば誰もが知るのがパワーポイントやキーノート。いまではほとんどの企業のプレゼンで活用されています。こうしたソフトウェアの普及・進化とともにプレゼンの表現方法もどんどん多様化しています。

しかし、果たしてプレゼンツールの進化に伴って、私たちのプレゼンスキルも進化・発展しているのでしょうか。そもそもプレゼンとは何か。今後プレゼンのあり方はどう変わっていくのか、あるいは変わっていくべきなのか。今回はそんな課題をテーマにzoomを使ったオンライン講座を開催。49名の会員の方が参加しました。

第一部は次世代プレゼンアプリとも言われる「Prezi(プレジ)」のエキスパート・吉藤智広氏を招き、プレゼンの新しい表現とその可能性について講義をします。吉藤氏はプレゼンテーションデザインの国際コンテスト Prezi Awardsで、最高栄誉にあたる Prezi Expert: Best Overallを2年連続で受賞するなど、世界を舞台に活躍するプレゼンテーションデザイナーです。

そして第二部の鼎談でMCを務めるのは、プレゼンテーション研究所所長であり、プレゼンテーション協会のオフィシャルパートナーの奥部諒氏。東京大学大学院で理論と実践の両方向からプレゼンを探求しながら、 Logicool Spotlight Ambassadorおよび起業家や企業へのプレゼンテーションコーチ他、各社イベントの企画からマネジメントまで幅広く活躍します。

目次

プレゼンの未来はどう変わっていくのか、あるいは何が変わらないのか

オープニングトークでは、プレゼンテーション協会代表理事の前田鎌利氏が今回のイベントの主旨と狙いについて説明。プレゼンのやり方はさまざまな形に進化しているものの、アリストテレスの『弁論術』を例に、古代ギリシャの時代から今日まで「相手に何かを伝える」ということは変わっていない。だからこそ、「プレゼンは決して特別なことではないと語ります。

続いて、プレゼンテーションデザイナーの吉藤智広氏による未来のプレゼンについての講義。

今回は、昨年11月に発表された新機能Prezi Videoを使用。パワーポイントでもキーノートでもないまったく新しい概念のプレゼンツールを通して、プレゼンの未来について考察します。

第二部では奥部諒氏をMCに前田氏と吉藤氏を交えての鼎談。オンラインでの視聴者からの質問も受け付けながら話は進みます。

今回のオンライン講座では、そんなプレゼンの未来はどう変わっていくのか、あるいは何が変わらないのかについて熱く議論されました。

Preziによる「プレゼンテーション進化論」の実演

第一部は吉藤氏による、プレゼンテーション進化論。まず自己紹介を兼ねて、プレゼンテーションデザインという分野について解説。一般的に「資料作成」と呼ばれる作業と、プレゼンテーションデザインでは、対応している範囲が異なると言います。プレゼンテーションデザインはより広い範囲全般を指しており、展示会や国際カンファレンスでのスクリーン映像のように対外的なプレゼンには専門知識をもって制作にあたる必要があるとのこと。広くパワーポイントが使用されているプレゼンテーションデザインの分野ですが、今回、吉藤氏はあえてPreziという新しいツールを使うことで、プレゼンの果たす役割と未来について解説しました。

Preziは2009年にハンガリーのブダペストで生まれたアプリで、いままのでプレゼンとは異なる表現ができるツールです。

「Preziは良くも悪くも “遊び”っぽさがあると言われますが、実際に人間の脳の認識の順序とよく似た動きをスクリーン上に再現できるのでビジュアライズ表現に強いプレゼンツールと言われています」

吉藤氏はPreziは使い方によってはビジネスにおいてとても有効なプレゼンツールとなり得ると言います。たとえば新製品を紹介する場合。製品の細部の紹介をしたいときには随時フォーカスしてズームして見せたり、アプリやWebの設計時のように全体の構造を見せたりしたいときには、全体像からブレイクダウンしながら画面をヌルヌルと動かして流れに沿って見せていくこともできます。

また、プレゼンをしながらリアルタイムで話の順序を入れ替えることもできるため、聴き手の反応に合わせて逐次画面上でリアルタイムに分岐、選択、順番を入れ替えたりできるという点が既存のプレゼンツールとの大きな違いだと言います。

「プレゼンの未来」という視点で見ると、Preziはいま世界で起きている以下の3つのトレンドに合ったツールと言えるそうです。

① AR的な見せ方が台頭して “ライブ感” が拡張してくる。画面内にプレゼンターとグラフィックの両方を一度に表示できることにより、オンライン上の聞き手にもライブに近い臨場感を届けることができる。
② 双方向性が可能になりプレゼンが会話に近くなってくる。会場の反応を見ながら見せ方を変えていけることで、一方通行のレクチャー型から双方向の会話型へシフトしていく。
③ サステナビリティ(持続可能性)を意識したプレゼンデータ作りが重要になってくる。日本ではまだ紙を使う習慣が根強く残るが、海外の環境負荷にセンシティブな企業をはじめとして、紙を使わずデータでプレゼン資料をシェアする流れに変わりつつある。

Preziは単なる最先端の便利なプレゼンツールというより、グローバル社会をつなぐ次世代のためのコミュニケーションツールとしての新しいチャネルだと言えるのかもしれません。

Preziを使ってオンラインで行われた吉藤氏のプレゼンは、空中に次々とグラフィックが浮かびながら進み、まさに「プレゼンテーション進化」の実演で、進化のプロセスを現在進行形で見ているような近未来的な体験でした。

テクノロジーの進化はプレゼン力を高めていく上で意味のあることなのか

第二部は「プレゼンテーション進化論〜次世代プレゼンとは」をテーマに鼎談へ移ります。

前田(鎌利):では「プレゼンテーション進化論〜次世代のプレゼンとは〜」と題して、奥部所長に司会をお願いしたいと思います。

奥部:はい。よろしくお願いします。鎌利さんと吉藤さんは、それぞれプレゼンのスタイルは違いますが、お二人にとってプレゼンの進化ってどういうことだと考えていますか。
吉藤:プレゼンといっても、人が話すところだけは昔からずっと変わらないですよね。鎌利さんの最初の話にあったように古代ギリシャの時代から人が話すのはずっと変わってきていない。突き詰めたずっと先の未来を考えると、もしかしたら人はしゃべることすらしなくても情報を伝え合えるようになるかもしれません。いまはその前の段階で、人に何かを伝えるためには、どうしても音声と視覚の情報に頼るしかない。そこを研ぎ澄ましていくように変わっていくのだろうなと思います。
古代ギリシャの時代は弁論という言葉だけだったものが、やがて目で見える情報も加わるようになって、ここ数十年ではOHPシートが出てきたり、パワーポイントでスライドを見せる形が出てきた。いまはPreziで見せたように、画面とデータの両方を同じ画面に出せる形にツールが進化してきています。
奥部:Prezi社の代表の方が「Preziは空間メタファーという概念なんです」という話をしていました。これはパワーポイントやキーノートと並行するものなのですか。あるいは代替物なのか。それともプレゼンの新しい形、進化した形なのか。使っている側としてはどんな印象ですか?
吉藤:最初にお断りしておくと、僕自身はPrezi社と契約しているわけではないので特に利害関係はありません。単に好きで使っているだけで、特に宣伝する立場でもありません。そういう前提でお話させていただきますが、Prezi社ってパワーポイントの競合であるつもりは全然ないところから設計を始めているんです。パワーポイントにできないことをやろうと思ってつくったわけではない。創始者の一人が建築家なんですが、建築の大きな図面の中で、部屋の一部をズームして見せたいというのがきっかけで生まれたツールなんです。
これって建築だけじゃなくて、ほかのプレゼンにも応用できるよね、と製品化していまに至るんです。だからパワーポイントとの競合性ってそもそも最初からないんです。最近は、パワーポイントやキーノートの代替品や、進化系みたいに言われることが多いようですが、彼らは本意ではないみたいですね。さっき僕が見せたPrezi Videoも、別にSF映画の『マイノリティ・リポート』のような未来っぽいテッキーなのものを見せたかったわけじゃない。ただ、画面の中にデータとプレゼンターの両方がいないと、プレゼンとは言えないでしょうという考え方なんです。
要はオンラインになった途端に、画面は資料だけで音声だけが聞こえてくる、というふうになったらちゃんと相手に届かない。しゃべっている人の身ぶり手ぶり、表情も入れてプレゼンだから、それとデータをひとつにしちゃえというところから始まっている。だから、古代ギリシャから続くプレゼンの本質に立ち戻った結果、サイバーっぽくなっちゃったというアプリなんです。
前田:プレゼンは相手がいてなんぼ。自分が伝えたいことを持っていても、伝える相手がいないと意味がない。ツールが進化して今日みたいにデバイスでネットワークにつないで、多くの方に遠隔で聴いてもらえるって、ある意味進化ですよね。ギリシャ時代にはつなごうと思っても物理的につなげなかった。テクノロジーによって伝える対象は世界中になったり、リアルタイム性が持てたり、アーカイブにしてあとで聴けたりと時間の調整もできる。そうやってAIやVRを含めていろいろ変わっていくけど、変わらないことはギリシャ時代からずっと一緒で、僕らが何か言いたいことがなきゃプレゼンをしてもあまり響かないですよね。
プレゼンとは、資料だけじゃなくて話すことも併せて、表情とか身ぶりとかもちゃんと伝えるためのツールなんだということを、もう一回自覚しなきゃいけないなと思います。だって、普通にどこか飲み屋行って話していても、相手の顔を見て話すしね。なんかつまらなさそうだなと思ったら、違う話に切り替えたりするでしょ。
奥部:テクノロジーの進化は個人がプレゼン力を高めていく上で意味のあることなのか。それとも、本質的にはそういうツールに意味はないのか。たとえば情報さえ入れれば、あとはAIが勝手にいい感じのデザインでスライドにしてくれるというのもトレンドではあると思うんですよね。そのトレンドって、果たしてプレゼンスキルに寄与するのかどうなのか。
前田:働く上では時間が短縮できて、考えることやストーリーにリソースが割けると、言いたいことを研ぎ澄ますこともできるし、絞り込むこともできるので、僕はそういうツールとはうまくつき合っていったほうがいいと思います。
吉藤:僕もそう思います。楽ができるんだったら楽したいっていうのがあります(笑)。たとえば、僕はひとつのプレゼン資料をつくるのに通常1週間くらいはかかるんですが、それをAIを使って1時間で生成してくれるんだったら1時間でつくって、話すことを考えたいし、話し方を練習したい。話すことに時間をかけたい。聴き手の人はどんな人が来るのか調べることに時間をかけたい。プレゼンといっても本番で話すだけがすべてではなくて、その周りに付随するいろいろなことがいっぱいあります。
たとえば今日でも、誰が聴いているのか、その人はどんなバックグラウンドを持っているのか、いろいろ想像しながらしゃべるんですけど、プレゼンの表現はAIがつくってくれるんだったら、そういうところにもっと気を配ったり時間を割いたりすることで話の内容はもっと深まると思います。

プレゼンの多くは映画と絵本から学んだ

奥部:プレゼンの未来って、結局人間ベースの話でいくと変わらないと思うんです。人類が誕生して最初はジェスチャーだけだったかもしれない。その辺の人類学的なところ詳しくないですけど、身ぶり手ぶりがあったのかもしれない。そこから言葉というより、動物のように単純な音声のコミュニケーションがあって、その後に文字のコミュニケーションができたのかもしれない。言葉とか表現といったものが全部合わさって、いまのプレゼンができていると思うんですよね。僕たちがやっているプレゼンって、スライドも文字や絵を使ってしゃべっているし、身ぶり手ぶりも使うし、ツールを使ったりもする。
次に人間ベースで進化するなら、それこそしゃべらなくなることもあり得る。人間の脳が開花してテレパシーができるようになるとか(笑)。
吉藤:そうなったら、人間ベースではそれが進化かもしれないですね。新しいコミュニケーションメディアとしてのテレパシー。文字でもない、視覚情報でもない、音でもない。別の何かができたら、それはプレゼンに限らずいろいろな意味で人間の進化ですね。
前田:ツールの進化だけでいうと、ARとかVRとか、いままで対面で同じ空間と時間を共有していないと成し得なかったことが、空間も時間も関係なくなる。だけど空間と時間を共有してるように錯覚する状態になると、プレゼンというものの適応範囲がより広がるんじゃないかなというのはありますよね。
さっきの「建築家がPreziをつくった」という話は面白かったんですが、キーノートだってスティーブ・ジョブズが自分のプレゼンをするためにつくった仕組みじゃない? 最後に大事なことって、やっぱりこだわりかなと。「ないからつくるか」という、プレゼンをする人のこだわりが、何か新しいものを生み出す気がします。
僕は自著『社外プレゼンの資料作成術』で「課題・原因・解決策・効果」というプレゼンをするときの型をひとつ示しているんです。その型に則ってやると、比較的伝わりやすいものになる。でも、ずっと型通りやっていると、どのプレゼンも同じになっちゃう。だから今度は型をつくってから崩すのがすごく大事になってくる。そのときのオーディエンスに合わせて変えなきゃいけない。小学生に話すときにどこから話すかとか、会社のトップに話すときにどこだけ話すかっていうのを、相手によって全部変える。変えられるバリエーションがどれだけあるかっていうのがすごく大事なんです。
だから、僕はプレゼンにはいつも3つ用意しておく。3つ用意しておくと、相手に合わせてその3つのうちのどれを話せばいいかその場で切り替えられるから、ある程度用意しておくと安心できる。ひとつしか用意していないと、いきなりそれをカスタマイズして、その人に対して合わせようと思っても、ネタが絶対に合わないことが出てくる。組み立て方のトレーニングとしてそういうのを事前に準備をしておく。そのために僕は、絵本をしこたま読んだり、映画の予告編をしこたま観たりします。
吉藤:それいいですよね。映画の予告編、僕もすごく観ます。
前田:絵本は小さい子でもわかる。誰が見てもわかるストーリーにするためにはどうするか考えるとき、
絵本はすごく勉強になります。映画の予告編は限られた時間でどう切り出して、どう印象に残すかっていう点で勉強になる。
奥部:確かにプレゼンテーション・エキスパートの方をいろいろインタビューすると、「映画を参考にする」と言う人が多いですね。特にプレゼンが上手な人は、映画を参考に構成を考えたりヒントを得たり、話し方の勉強をしたりするという人が、かなり多いんじゃないですかね。
前田:予告編は「オチを言わない」っていうのがいい。もっと見たいって思わせる感覚が、本編にもっていきやすいようにさせるっていう、あのテクニックはすごく参考になる。
奥部:エレベーターピッチという30秒〜1分で伝えるというスキルがありますが、結構勘違いして理解している方が多いんです。エレベーターピッチって30秒で決裁を取ってくるという話ではなく、30秒で話して、その聞いた相手に次のアクションにつなげてもらうために、いかに相手にエサを飲み込んでもらって、釣り針を引っかけるかだと思うんですよね。そういう意味では、オチを言わずに相手がもっと知りたいと思わせる短い映像、予告編というのが勉強になる気がします。
前田:絵本も小さい子が飽きずに最後まで読めるとか、親が声に出して読んで声枯れしない程度に短く収めるとか結構大変だと思います。そういうノウハウが絵本にはいっぱい詰まっていますよね。対象は子ども向けかもしれないけど、その本ができるまでの工夫とか考え方はプレゼンに通じるところがある。

プレゼンはいかに自分らしく組み込んでいくかということに尽きる

奥部:では、ここで視聴者から質問をいただいているので紹介したいと思います。
「場面によるとは思うのですが、皆さんは聴き手に行動に移してもらうための仕掛けなど、プレゼンでどんな工夫をされていますでしょうか」
いかがでしょうか?
前田:プレゼンって伝えた相手がアクションを起こすのは当たり前で、アクションを起こしたあとに、最後は自分が自走しなきゃいけないのがプレゼンだと思うんです。よくお医者さんの例で言うんですけど、「風邪を引きました」ってお医者さんに伝えて、お医者さんが処方箋を書いてくれる。薬局へ行ったら薬が出てくる。そこまでは相手に行動を促す。でも出てきた薬を自分で飲まないと治らない。
ビジネスなんてまさにそうで、「これやりたい!」ってプレゼンをして、「いいよ」って言って決裁が下りてゴーが出ても、自分が動かないとビジネスにならない。だからプレゼンって最終的には伝えて終わりじゃない。やりたいことが明確で「自分はこれがやりたいからやらせてください」と、最後は自分が自走しないと意味がないというのが、ビジネスにおけるプレゼンだと思います。
そのときに相手を促す、動かすっていうのは、本気で自分がこれやりたいってことを、ちゃんと伝えられるようになっているかどうかがすごく大事。「これ、僕に本当にやらせてね」というのがちゃんと伝わっていれば、決裁は下りる。お金も出てくる。でも、それが「やれって言われたからやります」というスタンスだと動かない。この人に任せてもしょうがないなとか、不安だなって思われて、不安と不信感を払拭できなかったら相手は絶対に行動しない。決めてくれない。そこを払拭するためにどうするかというのが、すごく大事なポイントです。そのためにも、本気で自分が「これやりたいんです」というのを伝えられてないとダメ、腹落ちしてないとダメだと思いますね。
吉藤:何かのプロセスでプレゼンがあって、その前もあるし、その後もあるから、全部含めて何がやりたいのっていうのがあってのプレゼンなんですよね。びっくりさせるとかギミックを入れるとか、具体的な仕掛けはもちろんありますが、その辺は小手先のテクニックであって本質ではないと思います。
奥部:なるほど。ありがとうございます。…他にもたくさん質問をいただいているのですが、そろそろお時間が来たのでまとめさせていただきたいと思います。もっと詳しく知りたい、観たいという方はぜひプレゼンテーション協会の会員になっていただいてアーカイブでご覧になっていただければと思います。
さて、今回のテーマは「プレゼンテーション進化論」ということですが、お二人の話を聞いていると、結局は人間自身の進化の問題なのかなと感じました。人間がプレゼンをどう捉えて、いろいろ出てくる新しいテクノロジー、古いテクノロジーをどう扱って、どう自分の伝えたいものを伝えるためのプロセスのひとつとしてプレゼンに組み込んでいくか。自分らしく組み込んでいくかということに尽きるんじゃないかなと。それを進化と言っていいのかわからないですけど…。
今回は「プレゼンテーション進化論」というテーマでしたが、同時にオンライン講座の新しいあり方やその可能性についてもさまざまなヒントが垣間見えたセッションとなりました。

★吉藤智広(よしふじ ともひろ)
プレゼンテーションデザイナー。会計事務所勤務、ローカリゼーションスペシャリストを経てプレゼンテーションデザイナーとして独立。2014年、日本人で初めてPrezi Expertの公式認定を取得。2015年〜2017年はシンガポール、2018年〜日本を拠点に活動。国際サミット、カンファレンスをはじめイベントや展示会など、国内外のプレゼンテーションデザインを数多く手掛ける。プレゼンテーションデザインの国際コンテスト Prezi Awards 2018 および 2019 において、最高栄誉にあたる “Prezi Expert: Best Overall” を2年連続で受賞。著書に『Preziで極めるビジュアルプレゼンテーション』(2014年)『Preziデザインブック』(2018年、共に日経BP社)、共著書に『伝わるプレゼンの法則100』(2019年、大和書房)。

★奥部諒(おくべ りょう)
東京大学大学院/Logicool Spotlight Ambassador / 一般社団法人プレゼンテーション協会オフィシャルパートナー。国際系カンファレンスでの登壇者のプレゼンコーチ、代表等を経て東京大学大学院に進学。理論と実践の両方向からプレゼンテーションを探求している。現在は起業家や企業(Panasonic, Startup Hub Tokyoなど)へのプレゼンテーション・コーチ他、各社イベントの企画からマネジメントまで統括して行う。

★前田鎌利(まえだ かまり)
https://www.katamari.co.jp/
★スマート会議術インタビュー記事
会議は「削る」「出ない」「出る」の3つに分類する【スマート会議術43回】
会議とは「一座建立」である。【スマート会議44回】
どんなに難しいことでもわかりやすく伝えなければならない。【スマート会議術第73回】
面倒くさいことをやめたら何も伝えられなくなる。【スマート会議術第74回】

一般社団法人 プレゼンテーション協会
一般社団法人 プレゼンテーション協会は「社内プレゼンの資料作成術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」(ダイヤモンド社)などの著者で、年間200社以上に講演・研修を開催する前田鎌利氏が設立し、2019年11月よりビジネスや教育現場でのプレゼンテーションスキルの向上および普及を目的とした団体。ビジネスパーソンをはじめ、ご自身が伝えたいことを相手に伝えるようにするために、多くの参画企業と共に日本のプレゼンテーションを高めるためのスキルの普及・啓発を行います。
HP:https://presen.or.jp/

文・写真:鈴木涼太

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