輝く女性のために!「PRE-JYO」発足の狙いと未来のビジョン

輝く女性のために!「PRE-JYO」発足の狙いと未来のビジョン

会議HACK!がメディアパートナーとして参画する一般社団法人プレゼンテーション協会(代表理事 前田鎌利)主催の女性部会が、昨年12月に「PRE-JYO」にリブランドして発進しました。

2019年に女性活躍推進法が改正されたものの、今日の働く女性の環境改善は遅々としてなかなか進んでいません。さらにはコロナ禍となって1年が経ち、特に女性の雇用状況が著しく悪化した2021年。いま私たちはこのwith コロナ時代をどうやって生きていけばいいのでしょうか。

そんな状況の中、「PRE-JYO」は働く女性たちと自分の伝えたいことを相手にどう伝えれば、互いにとってより良い価値をもたらすことができるのかを考え、支援するプロジェクトとして発足しました。

代表理事の前田鎌利氏をはじめ、理事の奥村まみ子氏と阿部由里子氏、そして会員の中からサポーターとして後藤さん、吉村さん、宮崎さんが参加。「PRE-JYO」を率いるメンバーに、「PRE-JYO」設立の意図や目標についてお話を伺いました。

目次

「PRE-JYO」が発足した経緯

前田鎌利氏(プレゼンテーション協会代表理事)
――プレゼンテーション協会では設立時から女性部会の活動をされていましたが、今回改めて「PRE-JYO」として発足した経緯をお教えください。
前田:2020年にコロナ禍になって、男女関わらず皆さんの働き方が大きく変わったと思いますが、どちらかというと女性の雇用が維持しづらくなっている現状が数字でも出てきています。そんな環境で働く女性を何とか応援していきたいと考えました。我々はプレゼンテーション協会なので、「世の中へ念(おも)いを伝える」というのが団体の理念ですが、きっとお仕事をされている女性の皆さんは、いま“強い念い”をお持ちだと思います。今回「PRE-JYO」とリブランディングをかけて、より多くの方に参加していただけるような場にしていきたいと思いました。
――昨年から女性部会としての活動はしていましたが、あえてリブランディングをした狙いは何ですか?
もともと女性活躍や女性のプレゼン力を引き上げていきたいと考えていたのですが、どうしても男性社会の中で女性がプレゼンをする機会が少なく、練習する場も少なかったということがありました。なので、女性の方々がもっとプレゼンを学ぶ場やプレゼンをする場を増やそうと2020年から1年間活動を続けてきました。何人かの方をゲストに迎えプレゼンをしていただいてきたのですが、アンケートでも第三者の方からするともっと学ぶ機会が欲しい、もっと活躍されている女性の方のお話を聞いてみたいという声が出てきたので、コンテンツの内容をさらに強化して、名称ももう少し呼びやすいものにしました。
――実際にやってみてどんな感触でしたか。
前田:いろいろとアクションを起こしたいという女性の方々の気持ちがすごく伝わってきますし、皆さんの生き様もさまざまです。ただ熱量はあるけど、その熱量をより多くの方に享受できるようにしないと一部の限られた方だけになってしまって、あまり広がらないと感じたんですよね。なので、2021年はアプローチの仕方を変えてみようと思いました。
――今後具体的にやっていきたい企画やテーマはありますか。
前田:ひとつはワークショップですね。ワークショップをやることで、より多くの方に伝えるスキルを学んでいただく機会をつくっていきたい。もうひとつはゲストスピーカーをいろいろお呼びして、そういう方々が取り組まれていることをひとつのきっかけにしていただきたい。女性活躍という文脈の中でどういったことが活躍するきっかけになったかは、人によって全然違います。企業で活躍される方もいれば、独立して起業して自分で活躍される方や、企業という枠組みではなく仕事じゃないサードプレイスで活躍されている方などいろいろいます。何をきっかけに活躍できるようになったかという話を聞くことで、より多くの女性の方が今後活躍していくうえで参考になったり、背中を押してもらえたりするようなアクションにつながればと思います。

“伝える”ことの重要性を感じている女性が増えている

奥村まみ子氏(プレゼンテーション協会理事)
――奥村さんと阿部さんは、「PRE-JYO」を立ち上げる以前から、プレゼンテーション協会の理事として多くの女性会員の方と関わってこられましたが、実際にやってみてどういう印象をお持ちですか。
奥村:皆さん、学びたい!という意欲が非常に高いと感じます。自らつかみにいこう、学びとっていこうという意欲があるからイベントにも積極的に参加されていますね。ご自身のことを自分ゴトとして、仕事も自分が取り組むものとしてキャリアアップしたいといった意識が高い方が多いという印象があります。プレゼンテーションという言葉が、ちょっと近寄りがたいというか、女性にとっては「プレゼンテーションなんてわざわざ…」という感覚があると思うんです。それでも、日常会話もプレゼンテーションという意識で何かを伝えることをされている方が参加していただいているのかなとは思います。
――阿部さんはいかがですか。
阿部:私は現在会社員と、プレゼンテーション協会の理事を務めておりますが、日本の企業ではまだ男性の比率が高く、女性がプレゼンに関わる機会は少ないと感じています。しかし最近、仕事だけではなく、ワークライフバランスやエンゲージメントのテーマで先輩社員が自身の経験をお伝えする機会も増えてきました。その中で“伝える”ことの重要性を感じている女性が、役職に関係なく増えていると感じています。出産だったり、親の介護だったり、自分が病気になったりしたときに、「経験や思いを伝えることって大事だよね」という話を耳にするようになり、自分の経験を伝えるとき、プレゼンを学ぶことでうまく伝えられたらという思いで参加をされる方もいるのかなと思います。
阿部由里子氏(プレゼンテーション協会理事)
――後藤さん、吉村さん、宮崎さんはプレゼンテーション協会の会員になられて、これまでどんな気づきがありましたか。
後藤:私は22年間男性中心社会で会社員をしているのですが、女性が言及することもなければ、男性がそれを広げていこうという環境でもない。そんな環境にものすごく閉塞感を感じて、伝えるスキルが必要だと思い「PRE-JYO」に入会させていただき、ほかにもいろいろと活動をしています。社外では、女性たちが自由な働き方ができるためにマーケティングを学んだり、テレワークで活動できる団体をつくったりしています。おかげでパラレルキャリア的な位置づけで選択肢が増えていますね。
――閉塞的な会社の中で環境を変えていくのは難しいと感じますか。
後藤:そうですね。でも、逆に「PRE-JYO」でいろいろ学んだことがまさにいま活用できています。社内ではプレゼン資料をつくって取締役に提出しようとしたときに、「PRE-JYO」で学んだ伝え方や資料のつくり方がすごく活きてきたのか、取締役に私の念いが伝わり、社内の女性の働き方を変える活動をしていけるかもしれない状況なんです。まだたくさんの壁がありますが、「PRE-JYO」で皆さんと一緒に活動する中ですごくポジティブになれています。
――吉村さんはいかがですか。
吉村:私の会社は女性が多いのですが、役職に就いている人はやはり男性が多くて営業で前に出る人もほぼ男性なんです。「アシスタント業務をするのが女性」みたいなところがあるんですね。一応、同じ条件で入社してきているはずなんですけど、プレゼンをするのは男性になってしまう。プレゼンをする機会は私自身もほとんどないのですが、そういう状況でも自分ができるようになれば、いずれ一緒に組む若い女性にもチャンスが出てくるんじゃないかなという思いがあって、まずは自分ができるようになりたいと思ったのがプレゼンテーション協会に入会したきっかけです。
――社内でプレゼンをする機会は得られそうですか。
吉村:得られそうかなという感じです。ただ、去年1年間、社内でみんなが話す機会を何度もつくってみたりしていたのですが、「資料はつくるけど発表は代わりにやって」と機会があってもやろうとしない子たちもいたりして、ちょっと残念なところもあったんですね。「自分でやったらもっと伝わるのに~!」ということがあって、自分もやることで「誰でもやっていいんだよ」っていう空気をつくっていけたらいいなと思っています。
――宮崎さんはいかがですか。
宮崎:プレゼン資料をつくることが多いのですが、プレゼンする人の資料作成のサポートという形でする場合が大半で、資料の内容もある程度決まっていて、それをきれいに整えたりすることはあって、自分でプレゼンをする機会はなかなかありません。でも、いざとなったら自分できちんとしたプレゼンをしたい。資料づくりはもちろん、話す必要があるときは、緊張しないで言いたいことをしっかり伝えることができたらと思っています。やはりそういう機会は、男性に比べると女性のほうが少ないのかなと感じてきたので。
――実際、プレゼンテーション協会で学ばれてみて、手応えはありますか。
宮崎:いまのところ実践をする機会が多くあるわけではないのですが、最近ワークショップでやった1分間スピーチのおかげで、急に「何か話して」と言われた場合にも、気持ちのゆとりをもって話せるようになりました。「この手順を踏めばうまく話せるよ」というコツを、もっと前から知っていたら良かったなと感じています。何も知らなかったり学ぶ機会がなかったりすると、急にそういう場ができたときに対応できないし、「私はできない」と思ったら手を挙げられないこともあると思います。
職場でそういうチャンスがあったとしても、女性の場合はやりたくないというよりは、自信がなくて手を挙げられない人が多いんです。職場で手を挙げられるようにサポートしてくれる体制があっても、女性だとためらってしまうことがある。そういう意味で、話し方やプレゼンのスキルがあったら、チャンスがあったときに手を挙げやすくなるのではないでしょうか。プレゼンテーション協会のように、プレゼンを学ぶ場があるのはすごくいいことだと実感しています。
後藤さん、吉村さん、宮崎さん(左から)

「相手にどうしてもらいたいか」という念い

――プレゼンを学びたいという人たちには何が一番大切だと伝えていますか。
阿部:やはり鎌利さんがいつも言う「発する人の念(おも)い」がプレゼンにはやっぱり大事だと思います。たとえば他人がつくったコンテンツのプレゼンと、自分の念いが入ったプレゼンは、聞き手の反応がまったく違う。話のスキルがあっても、スライドがきれいでも、そこに念いが乗っていないと相手に伝わらない。「自分が何を伝えたいか」「相手にどうしてもらいたいか」という念いが大事だと思います。
――念いが強すぎても独りよがりになってしまうことはありませんか。そのへんのバランスはどう考えればいいですか。
奥村:伝える側の念いと、聞く相手のニーズを知ることが大事になりますね。自分の念いと聞いてくれる相手のニーズをどれだけ推し量っているか、事前に調査しているか。あとはプレゼンで伝えたあとに、相手と対話ができる時間をどれだけ持つかが大事だと考えています。そのためにプレゼンというメソッドを知ることで、女性は特にこういう方法で伝えるといいんだよということがわかれば、まず組み立てができます。
その型にはめて端的に伝えることができれば、話し合いの時間が長くとれて、結果的に何か伝えたいことが伝われば、売上げなどの結果を生み出すことができると思います。そのためにプレゼンの型を知るとか、トライする機会を増やすことが大事だと思います。情熱と相手のニーズですね。この2つが必要だと感じます。
――今後「PRE-JYO」の活動でやっていきたいこと、ビジョンをお教えください。
奥村:「PRE-JYO」を通じて、横軸でつながることができればいいと思っています。オンラインになったことも可能性を広げているのですが、今回も福井、名古屋、東京からと、それぞれをオンラインでつなぐことができました。「PRE-JYO」は本当にいろいろなところから参加いただけて、開催時間が20時からなので、夕食の支度をして、夕食を食べて、参加してくださる方が多いんですね。
時間的制限とか、地域的制限を外した形で集えるようになったということが大きい。また、いろいろな職種の方、立場の方、さまざまなご経験をされている方が集まっている。そういう意味で経験を横軸で共有できたり、同じ“伝える”ということに対していろいろな悩みがあったりして、それを分かち合えて、励まし合える。そして、次の日は頑張って仕事しよう!って思えるような、そんな会にしていきたいです。
まだまだ駆け出しで2年目なので、手探りでやっています。私たちも常にどうやったらより良くなるかを考えながらやっているのですが、私たちが活動の中心となって情熱の塊として引っ張っていって、皆さんもその刺激を受けて頑張ろうって気持ちになってもらえたらと思っています。
働いている女性に向けて、という点に重きを置いてはいるのですが、“伝える”ということは皆さんがビジネスに限らずプライベートでもされていますので、“伝える”というツールによって可能性を見出していただきたいです。“伝える”ことって案外楽しいんじゃない? って思ってもらいたいです。“伝える”ことへの抵抗感を減らして、より豊かに、毎日過ごしていけるようにと思っています。
――阿部さんはいかがですか。
阿部:女性のキャリアを考えたときに、職業経験ではなくて「生き方」と捉えたとき、結婚する・しない、子どもを産む・産まない、仕事の選択、介護、病気など、さまざまな経験をした中で、その経験をお伝えすることが誰かの拠り所になったり、勇気づけられたり、励みになったりということがある。
決してお仕事を頑張ってきた方だけが伝えるということではなく、子育ての経験をこれから子どもが産まれる方に伝えたり、介護した経験を伝えたり、それぞれの女性の経験をお伝えする場、聞きたい人がいる。
女性とお話ししていると「私の経験なんて…」って言う方が多いんですけど、いやいやあなたの経験って誰かの勇気とか、何かにつながったりするんだよっていうのを伝えたい。だからもっともっとこういう場に出てきてもらって、機会が訪れたときに、上手に伝えられるようになってほしい。伝えるということは経験や回数を重ねるごとに上手になっていくものだと思うので、遠慮せずにやってみるのがすごく大事だと思います。「PRE-JYO」は、女性のサードプレイスでありたいと思っているので、できなくても大丈夫。そういう場として盛り上げていけたらと思っています。
――最後に前田さんから一言お願いします。
前田:「PRE-JYO」 は女性にどんどん活用してもらいたいですね。今日参加していただいた後藤さん、吉村さん、宮崎さんも自分から手を挙げて積極的にこういう場に参加してくれました。自分でとりにきたからこそ得られるものも大きい。「PRE-JYO」 が女性にとってより多くの機会を得る場でありたいし、自分から参加することで自身の未来を勝ちとってほしいです。


今後の「PRE-JYO」 の「Special Speaker ご講演 2021」予定

★4月21日(水) 20:00~21:30
伊能美和子
「パラレル・イントレプレナー」のすすめ~マイケーススタディとキャリアビルディングのヒント~ 
(オンライン開催)
https://presen.or.jp/2021/03/2700/

★6月16日(水) 20:00~21:30
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
取締役・人事総務本部長
島田由香さん(オンライン開催)

★8月18日(水) 20:00~21:30
一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事 兼 Founder 株式会社ベレフェクト 代表取締役
太田彩子(オンライン開催)

★10月20日(水) 20:00~21:30
家事代行のベアーズ副社長、家事研究家、家事大学学長、日本の暮らし方研究家 
高橋ゆき(オンライン開催)

スピンオフ企画
★5月17日(月)20:00~21:30
ライブ・スライドブラッシュアップ(オンライン開催)

前田鎌利(まえだ かまり)
一般社団法人 プレゼンテーション協会代表理事。プレゼンテーションクリエイター/書家。株式会社 固 代表取締役/一般社団法人 継未 代表理事。通信業界(ジェイフォン、ボーダフォン、ソフトバンク)において17年にわたり従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され年間第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料作成にも参画。2013年12月にソフトバンクを退社し、独立。ソフトバンク、ヤフー、ベネッセ、 SONY、JR、松竹、Jリーグ、JTなど年間200社を超える企業にて講演・研修を行う。著書「社内プレゼンの資料作成術」「社外プレゼンの資料作成術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」(ダイヤモンド社)は累計26万部を超える。
奥村まみ子
一般社団法人 プレゼンテーション協会理事。ボイップ~Voice&Presentation~代表。「伝達力、シンプルさ、わかりやすさ」に感動し、多くの人に伝えたいとプレゼン講師認定資格取得。また「本来の声を取り戻すための話し声レッスン」を展開。年間300レッスンを通じ、声の可能性を拓いている。名古屋を拠点に口コミで評判が広がり、全国7カ所でのレッスン開催実績とセミナー、研修スタイルでの講師活動も行っている。「プレゼンの力」と「声の力」によりプレゼンする際の力を最大限発揮することを強みとする。
阿部由里子
一般社団法人 プレゼンテーション協会理事。20代から40代で4人の子どもを出産、大手メーカー勤務を経て、IT企業のBtoB向けショールームのチームリーダーとして年間5000名以上の接客対応を行う。その後、製品プロモーションのカタログ製作、広告宣伝、展示会、メディア対応などプロモーション業務全般に従事。ブライダル、イベントMCとしても20年のキャリアを持つ。現在も小学生の子を持つ現役ワーキングマザー。会社員のほか、プレゼンテーション講師、方眼ノートトレーナー、パーソナルカラースタイリストとして活動中。
一般社団法人 プレゼンテーション協会
一般社団法人 プレゼンテーション協会は「社内プレゼンの資料作成術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」(ダイヤモンド社)などの著者で、年間200社以上に講演・研修を開催する前田鎌利氏が設立し、2019年11月よりビジネスや教育現場でのプレゼンテーションスキルの向上および普及を目的とした団体。ビジネスパーソンをはじめ、ご自身が伝えたいことを相手に伝えるようにするために、多くの参画企業と共に日本のプレゼンテーションを高めるためのスキルの普及・啓発を行います。
HP:https://presen.or.jp/

文:鈴木涼太

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