新人研修期間の平均ってどれくらい?研修期間を決めるポイントと注意点!

新人研修期間の平均ってどれくらい?研修期間を決めるポイントと注意点!

企業への内定が決まったら、「新人研修の期間ってどれくらいなんだろう?」と気になる人も多いようです。また、企業側としても研修にかける時間は貴重なので、できるだけ効率よくスケジュールやカリキュラムを組みたいところでしょう。

ひと口に「新人研修」といっても、業種や職種によって内容や期間は実にさまざまです。では一体、一般的に新人研修の期間はどれくらいなのか、またどのようにして期間を決めればよいか、実際の調査結果を参考にしながら見ていきましょう。

目次
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新人研修の平均は2.9ヶ月

「新入社員に対する研修は必ず行われるの?」と疑問を持つ人もいるようですが、新人研修は多くの企業でおこなわれています。エンジニアのためのキャリア応援マガジンfabcross for エンジニアがおこなった「新社会人・若手社会人の意識調査」によると、新社会人の約90%が「新人研修があった」と回答しています。

では同調査における、研修期間についての詳しい調査結果を見てみましょう。
【新社会人の研修期間】
第1位:約3ヶ月(22.9%)
第2位:約1ヶ月(17.0%)
第3位:研修なし(14.6%)
第4位:約2週間(11.5%)
第5位:約1週間(10.8%)

5位以下は順に、約1年(9.4%)、1年以上(7.3%)、約半年(6.6%)となっています。
もっとも多いのは3ヶ月ほどですが、3ヶ月以内の研修期間が76.8%に上り、平均値が2.9ヶ月という結果になりました。

次に、研修期間を事務系と技術系の2つに分けて集計した結果を見てみましょう。
【事務系・その他】
第1位:約1ヶ月(20.1%)
第2位:約3ヶ月(16.7%)
第3位:研修なし(14.6%)
第4位:約1週間(12.5%)
第5位:約2週間(11.8%)

5位以下は順に、約1年(10.4%)、約半年(6.9%)、1年以上(6.9%)となっています。

【技術系】
第1位:約3ヶ月(29.2%)
第2位: 研修なし(14.6%)
第3位:約1ヶ月(13.9%)
第4位:約2週間(11.1%)
第5位:約1週間(9.0%)

5位以下は順に、1年以内(8.3%)、1年以上(7.6%)、半年以内(6.3%)となっています。

このように職種別に見ると、もっとも多い期間が事務系では約1ヶ月、技術系では約3ヶ月となりました。専門的な知識や技術的要素の多い職種は、習得しなければならないものが多いため研修期間が長くなるのがわかります。事務系において第2位が約3ヶ月というのも、経理といった比較的専門性の高い職種の存在が大きいでしょう。

研修期間をしっかりとる企業も
全体で見ると、ほとんどが3ヶ月以内に研修を終えている一方で、半年以上の研修期間を設けている割合が約23%もありました。業種や職種によっては、長期に渡ってじっくりと新人研修をおこなうケースがあるためです。覚えることが多い、内容の変化が激しいといった仕事の場合は、入社時の研修だけではなくフォローアップ研修などを定期的におこない、仕事への理解をより深めて離職率を下げるという目的もあるようです。
また近年は、入社前に内定者研修をおこなう企業も増えてきています。内定者研修の目的は大きく分けて2つ。内定者の「社会人としてやっていけるか」「この企業でちゃんと勤まるのか」という不安を払拭すること、これから籍を置く企業・職種への関心を高めて早期に即戦力化することが挙げられます。

新人研修のおもな内容

前章で、平均的な新人研修期間は約3ヶ月だということがわかりました。この期間決定には、育成内容や研修の目的が大きくかかわってきます。ここでは、新人研修のおもな3つの内容についてまとめておきます。

【1】企業理念や自社業務について
就活期間中は誰もが、志望する企業や職種の概要についてある程度のチェックをしています。しかし実際に入社して仕事を進めるうちに、「イメージしていた仕事ではない」と離職を考える人がいるようです。
これは業務への理解が浅いまま実務に就くことが、大きな原因。この事態を未然に防ぐには、新人研修を通して企業理念や職務内容への理解を深めておくことが必要不可欠となります。
【2】社会人としての基本マナーやビジネスマナーを学ぶ
研修というと、実務に必要なスキル研修を思い浮かべる人も多いでしょう。しかしほとんどの企業が新入社員に望むことは、まずは「社会人としての心得」の習得です。
学生のアルバイトではなく企業人として働くとはどういうことなのかを、あいさつや身だしなみなどの基本的なビジネスマナーを通して学びます。また近年は、コミュニケーション能力やチームワーク力の強化を目的とした研修にも力を入れる企業が多くあります。
【3】専門的な知識や技術の習得
企業理念やビジネスマナー以外に、特定のスキルに関する新人研修もあります。多くの専門的知識や技術を必要とする業種の企業では、時間をかけてしっかり研修をおこなうことがほとんどです。
【1】【2】はどの企業でもおこなわれる一般的な内容なので、研修にかける期間にさほど変わりはありません。しかし、【3】についてはやはり業種によって多少の差が出てきます。例えば銀行では、金融商品の知識研修や業務を円滑に遂行するために欠かせないルーティン研修などがあるため、研修期間が長くなることがあります。

研修期間を決めるポイント

新人研修にかける期間は3ヶ月以内というのが平均的です。では各企業において、具体的な研修期間はどのように決定しているのでしょうか。先述のとおり、職種や業種によって研修内容に違いがあります。そしてその内容に対する研修期間は、短すぎても長すぎても思うような成果を得られない場合があるため、調整が必要です。

研修期間決定の際には、一般的なビジネスマナーがメインなのか、専門的な知識やスキルの習得がメインなのかなど、「いつまでに・どのようなことを・どれくらい」習得するのかを明確にすることが重要です。研修を実施する目的とゴールが明確になれば、具体的な内容が固まり、カリキュラムの決定や期間の算出がしやすくなります。

長期間の研修で注意すること
研修期間が短すぎると、新入社員としては少々不安が残ることがあり、もう少し研修に力を入れてほしいと感じる場合もあるようです。しかし、研修が長すぎるというのも問題で、徐々にモチベーションがダウンしてしまうことが考えられます。そのため、自社での研修と外部研修をうまく使い分けて環境を変えるなど、「研修が辛い」と思わせない工夫が必要となるでしょう。
また、ひと通りの基礎研修が終わったら、あとはOJT形式の研修に切り替えるという企業も少なくありません。実務経験を積みながらスキルアップを図ったほうが、成長が早いケースがあるためです。

まとめ

業種や職種が違えば研修もさまざまですが、いずれにしても、適した研修期間を決めるためには「目的の明確化」が必須となるでしょう。まず何をいつまでに習得してほしいかを固め、そこから研修の内容や期間を設定するとスムーズに計画を立てられます。

比較的短期間で済む研修もあれば、長期に渡ることもありますが、研修に参加した社員が「わかりやすい」「受けてよかった」と思える研修にすることが何より大切です。社員の定着率UPにつなげるためにも、新入社員研修は適切な期間で設けるようにしましょう。

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