プレゼンの3大原則【第2回】

プレゼンの3大原則【第2回】すごいプレゼン代表 松永俊彦

皆さんこんにちは。すごいプレゼン、代表プレゼンコーチの松永俊彦です。

素晴らしいプレゼンには、抑えておきたいポイントがいくつかあります。

そんな中で、私が特に重要だと考えているポイントを、たった3つに絞ってお伝えしていきます。数えきれないほど多くのプレゼンテーションを見てきた私が「これだけは!」と感じるポイントです。

プレゼンの3大原則

では早速見ていきましょう。
①Simple(簡単に)
②Story(物語)
③Surprise(驚き)
の3つです。「3S」と覚えてください。


①Simple(簡単に)
こちらは最も重要な原則です。たとえば、私は今回プレゼンの3大原則をお伝えしていますが、3つではなく108個の原則を伝えるとしましょう。私が108個の原則をお伝えしたら、それらすべてを活用できそうですか?
実際、プレゼンは行動してもらえなければまったく価値がありません。つまり、行動してもらえない108個の原則を伝えるよりも、行動してもらえる確率の高い3個の原則をお伝えする方が価値が高いのです。
受け手である皆さんも、108個と聞けば「そんなにたくさんあるのか…」と身構えてしまうことでしょう。しかし、「たった3つしかありません。簡単に実践できます」と聞けば「それであればやってみよう」と感じるのではないでしょうか。
伝えたいことをSimpleにすることで、
・話し手が伝えるメッセージを整理しやすい
・聞き手が受け取るメッセージの負荷が軽減される
といった良いことがあります。
そして、Simpleであればあるほど、メッセージは強くなります。だらだらと長いメッセージを垂れ流すと聞き手の印象に残る話にはなりません。大変失礼ながら、私が学生時代の校長先生の話で記憶に残っている話はひとつもありません。
一方で、素晴らしいスピーチは非常にSimpleなメッセージがキーワードとして登場します。
Yes,we can(為せば成る)
I have a dream(私には夢がある)
Stay hungry,stay foolish(ハングリーであれ。愚か者であれ)
誰もが印象に残っているメッセージは、極めてSimpleです。これらが、一言では言い切れない400文字から構成されるメッセージであれば、誰一人として記憶に残ってはいなかったでしょう。
また、資料作成においてもこの原則は非常にパワフルに作用します。よく、文字で埋め尽くされたスライドを目にしますが、これは絶対にやってはいけない失敗例です。スライドに文字があれば、聞き手はどうするでしょう? 読みますよね? では、その間、プレゼンを聞いているでしょうか? いえ、聞いていません。読むことに意識が向くため、せっかくプレゼンターが伝えたいことがあったとしても話し手に意識が向くことはないのです。
また、スライドの文字数が多いと「難しそう」といったネガティブな印象を聞き手にもたれてしまう危険があります。スライドに使用する色、文字数、メッセージについてもSimpleを追求していくことはとても重要です。
Simpleという考え方は、プレゼンのすべてに活用することができるので、常に「もっとシンプルにできないか?」と自問自答しながらプレゼンを作成してください。


②Story(物語)
人は物語が大好きです。小説や、ドラマや、映画が好きな方が多いのもまさにこれです。物語に引き込まれ、感動し、心を動かされたいのです。そしてこれは、プレゼンでも同じことが言えます。
単調に事実のみを伝え続けるプレゼンに、一体誰が興味をもつでしょうか?
どんなプレゼンにも、必ずStoryがあります。
「なんでこの話をしようと思ったの?」
「誰が困っているの?」
「なぜ困っているの?」
「それでどうしようと思うの?」
「それをやれば解決するの?」
「解決するとどうなるの?」
「あなたはなぜ解決したいの?」
これらが一連のStoryです。
プレゼンは物語を話すように展開し、最後に必ずあなたの想いを伝えます。どんな想いでこの話をしているのか、その先にどんな未来を見ているのか。この物語に、聞き手は引き込まれるのです。
売れない営業は、ただひたすらと自社製品の良い所を演説します。ここに物語はありません。売れる営業は、顧客の未来の物語を一緒に作ります。すると顧客は、ワクワクします。
プレゼンはStoryを意識して作成してみましょう。


③Surprise(驚き)
想像してみてください。あなたがまったく知らない人が、いきなり60分間一方的に話を始めたとしたら、興味をもってその話を聞き続けることはできますか? 私は無理です。なぜなら、その人にも、その話にもまったく興味がないからです。
では、どうすれば聞き手を話に引き込むことができるのか?
その答えが「驚き」です。
人は驚きによって興味をもちます。そしてこの驚きを生み出すカギはギャップです。たとえば、明るい会場の電気を暗転し真っ暗にします。すると、その場にいる全員が「次に何が起こるのだろう?」という強い興味をもちます。これは視覚的なギャップによって興味を持たせる一例です。
1枚の写真を表示して、「この写真、何だと思いますか?」と質問をしてみる。話を始めるのではなく、クイズを始めてしまうというギャップです。これも視覚的に興味を持たせることができます。他にも、聴覚的なギャップを活用することも可能です。声の大小やトーンによって興味を引き付ける方法です。
プレゼンは一種のエンターテインメントです。聞き手がまったく興味のない状態では、どんな優れたパフォーマンスも評価されることはありません。必ずプレゼンの中に「驚き」をたくさん仕掛けて、聞き手の興味を途切れさせないように工夫を凝らす必要があるのです。
ぜひあなただけの驚きの演出を、プレゼンに組み込んでみてください。
以上、今回は3つのSについてお伝えしてきました。
①Simple
②Story
③Surprise
でしたね。
プレゼンの機会がある方は、
・もっと簡単に表現できないだろうか?
・プレゼンの物語は聞き手を引き込む力が十分だろうか?
・どこに驚きを仕掛ければ、聞き手の興味を引き付けることができるだろうか?
これらの問いに答えながらプレゼンを作成し、聞き手を動かすプレゼンを実現してください。
皆さんのプレゼンの成功は、必ず誰かの幸せにつながります。その誰かのことをイメージすることで、あなた自身もプレゼンをもっともっと楽しむことができるでしょう。
※当コラムは著書『感動させて→行動させる エモいプレゼン』を基に補筆したものです。
松永俊彦(まつなが としひこ)
すごいプレゼン代表。プレゼンコーチ。塾教師として入社初年度から生徒支持率95%以上という驚異的な成績を誇り、多くの生徒を地域トップ高校をはじめとする難関校合格へと導いた。学力だけにとどまることなく人間力を成長させる指導は生徒、保護者から絶大な支持を得た。その後、教師育成だけにとどまらず、ビジネス領域の一般企業研修、営業指導領域でもHPPMの効果を実証し、セミナーや研修を通じて世の中に輩出したプレゼン生徒数は1500名を超える。著書に『感動させて→行動させる エモいプレゼン』(すばる舎)がある

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