セミナー、ワークショップ、シンポジウムは何が違う?正しいイベント名について考える

セミナー、ワークショップ、シンポジウムは何が違う?正しいイベント名について考える

普段、何気なく使っているセミナーやワークショップといったイベントの名称ですが、具体的な意味の違いを意識したことがあるでしょうか。

「セミナー」という名称で人を集めたのに、実は「ワークショップ」だったということがないよう、それぞれが一般的にもつ意味について、改めて整理しておきましょう。

目次

「参加者の目的」によって決まるイベントの種類

イベントに参加しても、参加者が欲しがっていた情報や経験を得られなければイベントの評価は下がり、リピートされたり評判になったりすることはないでしょう。そのため、内容に合った正しいイベント名にする必要があります。

講師がいるイベントは、「参加者の目的」により大きく3つに分類できます。その目的ごとに、イベントの種類をまとめてみました。

目的1:講師の成功体験やノウハウを知りたい
話し手が一人いて、参加者が聴講する、あるいは後半に質疑応答の時間が設けられるといったタイプのイベントは、講師独自の体験に基づくノウハウを学ぶためにあります。そのようなイベントとしては、次のように名称設定されることが多いようです。
・セミナー
セミナーは、講師による講演がメインのイベントです。話を聴くことの優先度が高いので、質疑応答の時間が設けられていない場合もあります。
・レクチャー
レクチャーは、講師が講演をおこなったあとに質疑応答の時間が設けられることが多く、参加者(聞き手)を巻き込んだ討論に広がるケースもあります。その場合は、最終的に講師や司会役が話をまとめて結論付けることになります。
目的2:テーマについての多角的な意見を知りたい
講師や話し手が複数いるイベントの場合、ひとつのテーマについて時間を決めて順番に講演をおこなうケースと、議論しながら進めるケースがあります。どちらも、参加者は主に聴講する側となり議論に参加はしませんが、講師が一人のときと同様に、後半に質疑応答の時間が設けられることもあります。
・シンポジウム
議題について、異なる意見をもった専門家を複数名招いて公開討論をおこなうものです。各人の講演のあとに、専門家同士による質疑応答や、聴講者との間の質疑応答がおこなわれます。
実際に講演をおこなう専門家のほかにいる進行役は、話をまとめたり、参加者への呼びかけをするなど、重要な役割を果たします。
ちなみにシンポジウムは英語でsymposiumですが、もともとは、ギリシャ語の「sym(一緒に)pósion(飲む)」が語源と言われています。古代ギリシャでは食後にワインを飲みながら、芸術や学問について語り合う習慣があったそうです。現在、日本で意味するシンポジウムとはややニュアンスが違うようにも思えますが、このような習慣が、現在のシンポジウムの由来になったと考えられます。
・パネルディスカッション
パネルディスカッションも、シンポジウムと同様に複数の専門家や意見をもった一般の方などがそれぞれの意見を出し合います。パネルディスカッションの話者は特に「パネラー」と呼ばれ、シンポジウムに比べて身近な話題が多い傾向にあります。
シンポジウムと同様に進行役の果たす役割は大きく、パネラーに対して質問をおこなうなどして、話を盛り上げます。
ちなみに「パネラー」という言葉は和製英語で、英語では「パネリスト(panelist)」と言います。
目的3:自分の課題について解決策を考えたい
課題やテーマについて考えたり、最新の情報について意見を交換したりという目的の場合は、講師の話を聴くことよりも、参加者がより能動的に「学ぶ」姿勢が重要となります。おもなものとしては、以下の2つが挙げられます。
・ワークショップ
ワークショップは、参加者が実際に参加して意見交換をおこない、講師やファシリテーターなどのまとめ役が結論をまとめるというものです。
ワークショップには2つのタイプがあります。一人ひとりが意見を出し合っていくタイプのものと、参加者が数人のグループに分けられ、そのグループごとに意見を出していくタイプのものです。
個人個人が発言をしていく形式では、ファシリテーターが意見をどのように取りまとめていくのかが重要になります。
一方、グループ形式では、グループ内で議論した意見が出されて比較・検討できるために結論を出しやすいというメリットがありますが、グループ内で発言できない人が出てしまう可能性があるというデメリットもあります。
・勉強会
勉強会は、同じ事柄について学びたいと考えている人たちが集まっておこなうものです。テーマの前提となる話をする講師がいるときもあれば、いないときもあります。
参加者同士の交流や意見交換というよりは、ひとつの目標に向かって学ぶという意味合いが強いのが特徴です。

カンファレンスや学会とは?

カンファレンスや学会はあまり馴染みがないかもしれませんが、よくテレビドラマなどで耳にすることがあるワードです。その場面から、打ち合わせや協議の場であることはイメージできますが、正確にはどのようなものなのでしょうか。

・カンファレンス
カンファレンスは「会議」や「協議会」という意味で、英語ではconferenceと書きます。ある目的や課題に沿っておこなう会議であり、たとえばビジネスシーンにおいて経営カンファレンスやITカンファレンスなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。

また、カンファレンスは医療現場でも頻繁におこなわれます。介護に関わるケアカンファレンスのほか、看護の質を向上させるため、死亡患者のケアを振り返るデスカンファレンスなどがあります。

ほかにも、入院カンファレンスや退院前カンファレンス、病棟カンファレンスなどがあり、看護師やリハビリスタッフ、薬剤師や栄養士などが参加する合同カンファレンスもおこなわれる場合があります。

・学会
学会とは、学者や研究者といった特定の分野の専門家たちが集まり、研究結果の発表や報告のほか、知識や情報の交換などをおこなう場です。学会の規模は大小さまざま。規模が大きい場合は国際会議場や大きなホテルの宴会場で開催されることが多いですし、規模が小さい場合は大学内の施設などでおこなわれることがあります。

学会は基本的には研究結果を発表したり、相互学習をおこなう場ではありますが、その内容に対して参加者から異論を唱えられたり、糾弾されるということも稀にあるようです。

まとめ

日ごろ何気なく使っている言葉であっても、それぞれのもつ意味合いは少しずつ違っています。適切にイベントをアピールできるよう、最も内容に合致する名称をつけるようにしてみてください。

また、実際にイベントを開催した際などに、「ワークショップとセミナーの違い、ご存じですか?」などといった軽い小ネタとして利用することもできます。どんな形式のイベントであっても、参加者の心をつかんで「充実した時間だった」と思わせるための意識は、忘れずにもっておきたいものですね。

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