シンポジウムにおけるコーディネーターの役割は?進め方のポイントについて解説

シンポジウムにおけるコーディネーターの役割は?進め方のポイントについて解説

あるテーマについて複数の専門家などが意見を述べ、参加者を交えての質疑応答をおこなうシンポジウム。その壇上で、必ず必要となるコーディネーターと呼ばれるポジションについて、世間一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。シンポジウムやパネルディスカッションは、コーディネーター次第で内容が大きく変わることもあり、その技量が問われる存在です。コーディネーターの仕事や役割とはどのようなものなのか、シンポジウムを成功させる秘訣について順に見ていきましょう。

目次

コーディネーターやモデレーターとは?

コーディネーターやモデレーターとは何か、日ごろフォーラムやシンポジウムなどに参加する機会がある人ならご存知かもしれません。一般的なビジネスシーンにおけるコーディネーターやモデレーターとは、シンポジウムなどで司会や進行とともに議論を円滑に活性化させる案内役を指します。

シンポジウムで必要不可欠な存在
「そもそもシンポジウムってどういうもの?」「ただの司会者じゃないの?」など、さまざまな疑問を抱く方もいるでしょう。シンポジウムやパネルディスカッションは、わかりやすくいうと「公開討論会」のようなものです。あるテーマについて、異なる意見を持つ複数人が集まり、参加者を前にさまざまな議論を繰り広げます。
一般的な講演会では、登壇者が聴衆に向かって一方向で演説をおこなうのが通常です。そのため、コーディネーターを置く必要はなく、登壇者についての簡単な紹介をする司会者がいれば十分でしょう。しかしパネルディスカッションでは、パネリストと呼ばれる討論者に対して質問を投げかける必要がありますし、またシンポジウムの場合は、会場の参加者も交えた質疑応答があるのが通常です。
そのため、場を仕切るコーディネーターの役割というのは大きく、シンポジウムなどでは必要不可欠な存在といえるでしょう。

シンポジウムやパネルディスカッションにおけるコーディネーターの役割

シンポジウムなどにおけるコーディネーターの仕事は、大まかに言うと司会の進行や時間配分の調整、適宜質問をする、意見をまとめるなどが挙げられます。しかし、これらは実質的な作業内容であり、コーディネーターとしての本来の役割は、主催者側(パネリスト)と参加者をつなぐパイプ役になることだと言ってよいでしょう。
例えば、コーディネーターの責務として、討論者であるパネリストに対しての質問や対応などで、主催者側を意識することが求められます。しかし、シンポジウムやパネルディスカッションは、会場にいる参加者を交えた討論会です。パネリストが思い思いの討論を繰り広げても、参加者に満足してもらえなければ、結局シンポジウムは失敗に終わってしまうことになります。
双方に満足してもらうにはどうすればよいか、コーディネーターの心得として、次のような項目が挙げられるでしょう。

パネリストに気持ちよく討論してもらう
テーマについて、パネリストの方々にひととおり主張してもらった後、いよいよディスカッションに入ります。このディスカッションの間こそ、コーディネーターの技量が問われる時です。さまざまな意見や発言が出る中、コーディネーターはただ相づちを打てばいいわけではありません。パネリストたちの主張をしっかり理解した上で、どのような論点でディスカッションを進行していくか、瞬時に方向性を決定するようにしましょう。
参加者を置いてきぼりにしない
シンポジウムやパネルディスカッションは、テレビ番組のように、司会者とパネリストだけがいる環境ではありません。コーディネーターは、会場にいる参加者も同じ空気感でいられるよう、双方の潤滑油のような存在である必要があります。
パネリストも参加者も満足させるためには、適切に話題を提供する、ベストなタイミングで適宜質問を受け付ける、話を簡潔にまとめるといった必要があります。ただ単なる司会進行ではないため、観察力や状況判断力のほか、限られた時間内で臨機応変に対応する能力などが求められるでしょう。

コーディネーターとして気を付けたいこと

コーディネーターとして予めおこなっておきたい事前準備や、当日気をつけたい事柄について順に見ていきましょう。

パネリストの傾向を理解して議題を決定
まず、当日のアジェンダとその順番を決定しますが、パネリスト全員が同等の知識を持ち、精通している分野も同じというわけではありません。アジェンダの内容が適正であるか、パネリストの方々とひとつずつ確認・相談をしながら、決定するようにしましょう。
事前準備として、まずパネリストの肩書や立場、経歴などを下調べします。過去に、講演会などおこなっていればその内容もチェックし、各パネリストの傾向を把握しましょう。
すべてのアジェンダにおいて、パネリスト全員が得意とするものでなくても大丈夫です。アジェンダごとに、得意とするパネリストを選んで質問を投げかければよいでしょう。
参加者層を事前に把握
パネリスト同様に、参加者の属性を把握しておくことも大切です。どのような立場の人が、どのような目的でこのシンポジウムに参加しているのか、事前に参加者層をざっと把握しておきましょう。そうしなければ参加者にとっていまいち興味が湧かない議論となり、退屈に感じてしまったり、知りたい情報が得られないということにもなり兼ねません。
経営者や幹部層が多ければ経営者目線でのディスカッションとする、そうでなければ、誰でも理解できるよう要所要所に補足を入れるなど、事前にパネリストの方と情報を共有しておきましょう。そうすれば当日のアジェンダも決めやすく、内容も、的を得た充実したものとなるでしょう。
テーマや議題について十分理解する
パネルディスカッションで大切なことは、パネリストから、いかに有益な情報を引き出せるかということでしょう。公的な建前ではなく、参加者にとって、本当に知りたい事柄についての回答ということです。シンポジウムやパネルディスカッションでは、討論会を始める前に、製品やサービスについてプレゼンテーションをおこなうことも多いようです。パネリスト側が伝えたいメッセージはプレゼンでおこなって、後のディスカッションでは、参加者が知りたがっていることを優先できるよう進行するのがおすすめです。
そのためには、コーディネーター自身がテーマや議題について、予め深く理解しておく必要があるでしょう。

まとめ

シンポジウムやパネルディスカッションが成功するかどうかは、現場を進行するコーディネーターの腕が大きく影響するようです。コーディネーターは、主催者である企業が発信する主旨に沿ったシンポジウムを行うことが前提です。だからといって参加者の満足度が下がってしまうと、結局主催者側としてもよい結果にはならないでしょう。
コーディネーターとして大切なことは、主催者側と参加者どちらにも満足してもらえるよう、バランスをとりながらディスカッションを進行していくことです。シンポジウムやパネルディスカッションをおこなう際は、今回紹介した内容を参考にプランを練ってみてはいかがでしょうか。

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