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会議を進める中で、思うように議論が発展していかなかったり、議題とは関係のない方向に話が進んでいったりしてしまうことは誰にでもあります。
そんなときに役立つのが「ロジックツリー」という思考法です。今回は、若手ビジネスパーソンが明日から使える問題解決ツールとして、ロジックツリーの基本と活用法をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
ロジックツリーとは
ロジックツリーとは、複雑な問題や課題を論理的に細分化して図式化する思考法です。木の枝のように問題を分解していくことから「ツリー」と呼ばれています。
ロジックツリーにはその目的別に、「原因追究ツリー(Why)」「問題解決ツリー(How)」「要素分解ツリー(What)」の3種類があります。
ツリーの種類 | 説明 |
---|---|
原因追究ツリー | 何らかのトラブルや結果の原因を知るためのもの。 |
問題解決ツリー | そのトラブルを解決するための方法を探るもの。 |
要素分解ツリー | それがいったいどのような事象なのかを分析して知るためのもの。 |
ロジックツリーを作るときは、いったいどの種類のツリーを作成するのかを明確にしておく必要があります。目的に応じたツリーを作成することで、議論が脇道にそれないようにすることができます。
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ロジックツリーのメリット

思考の整理ができる
頭の中のモヤモヤを「見える化」することができます。
漏れや重複を防ぐことができる
可視化することで問題の全体像を把握しやすくなります。
チームでの共有がしやすい
視覚的に表現することでほかの人への意思疎通がスムーズに行えます。
ロジックツリーの3つの基本パターン
冒頭でご紹介したロジックツリーの基本パターンを3つを詳しく解説していきます。
1. 原因追究ツリー(Why)

原因追及ツリーとは、問題の原因を論理的に掘り下げていくためのロジックツリーの一種です。
「なぜ(Why)その問題が起きたのか」を体系的に分析するための思考法になります。
原因追及ツリーの特徴
Why指向: 常に「なぜそうなったのか」を問い続ける
階層構造: 表層的な原因から根本原因へと掘り下げていく
複合的視点: 一つの問題に対して複数の原因を検討する
2. 問題解決型ツリ(How)

問題解決型ツリーは、目標や課題を達成するための具体的な方法を体系的に整理するロジックツリーの一種です。
「どうすれば(How)目標を達成できるか」を論理的に展開するための思考法になります。
問題解決型ツリーの特徴
How指向: 常に「どうすれば目標を達成できるか」を問い続ける
未来志向: 現状から目標達成に向けた道筋を描く
アクション指向: 具体的な行動や施策に落とし込む
3. 要素分解ツリー

要素分解ツリーは、複雑な問題や課題を論理的に分解して整理するための手法です。特に問題の「全体像」を把握したいときや、「何が構成要素なのか」を明確にしたいときに効果的です。
要素分解ツリーの特徴
トップダウン方式:大きな課題から小さな要素へと分解していく
構造化:問題の構造を視覚的に表現できる
MECE(漏れなくダブりなく):理想的には全ての要素をMECEに分解する
ロジックツリーの注意点
ロジックツリーでありがちな失敗と対策について紹介します。
階層が混在してしまう
各階層で「粒度」を揃えることを意識しましょう。
例えば「商品開発の遅れ」と「デザイン部門の人手不足」では、「商品開発の遅れ」は結果、「デザイン部門の人手不足」は原因なので階層が異なります。
MECE(漏れなくダブりなく)にこだわりすぎる
完璧を目指すより、まずは思いつく限り書き出すようにしましょう。アイデアを出して後から整理するのも効率的です。
一人で抱え込む
チームメンバーや上司と一緒に考えることで、新たな視点が得られるので、チームで共有して意見を出し合うことをおすすめします。
まとめ
複雑な問題に直面したとき、「とりあえず図に書いてみる」習慣をつけるだけで、思考の質が大きく変わります。
ビジネスの現場でよく使われる思考法だからこそ、若いうちにマスターしておくと大きなアドバンテージになります。明日のミーティングや企画書作成から、ぜひロジックツリーを試してみてください。
そして最も大切なのは、完璧を目指すのではなく、まずは「使ってみること」です。失敗を恐れず、考えを整理する習慣をつけていきましょう!
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